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釣果

落ちアユパターンのシーバス攻略

落ちアユパターンのシーバス攻略

秋のシーバス攻略と言えば落ちアユパターン

落ちアユパターンとは

アユの寿命は1年。秋になると河川の中流から下流付近で産卵しアオリイカなどと同様にその生涯を終える。

産卵後徐々に弱ったアユが川の流れに逆らえず、下流へと徐々に流されていく。この流されているアユが落ちアユであり、この落ちアユをメインにシーバスが狙いだすのが落ちアユパターンだ。

アユのいる川に限定されるが主に9月から12月の初期頃までとなる。
また落ちアユの中には顔から腹にかけて赤くなる個体がおり、浅瀬にこのアユが打ち上がっていると落ちアユシーズンの知らせだ。

また、落ちアユは20cmから30cmの個体が多いため、釣れるシーバスの中にはランカーサイズが混じることも少なくない。

落ちアユパターンのシーバス攻略方法

基本は夕まずめからのナイトゲームが主体

落ちアユと言えばナイトゲームが主体になる。
アユの産卵は夕まずめからの日没の間に行われる。そのため産卵が終わったアユが落ち始めるのも早くて夕まずめ、基本的には夜中であることが多い。
また水温が20度以下になる満月の大潮の日に最も多く産卵すると言われている。
※場合によっては中潮が良いなど地域差やアングラーの感覚の差があるが、潮の満ち干きを合わせ月の影響は少なからずあると言える。

もちろん産卵したあとすぐに流される訳ではないが、体力がなくなり徐々に落ちはじめるうえに、シーバスも夜は警戒心が薄れているため釣れやすい。

濁りがでればデイゲームでも落ちアユパターンとなる

川に濁りがあれば落ちアユパターンは楽しめる。特にパターンのピーク時には多くのアングラーが押し寄せるため、夜にも関わらず警戒してしまっている個体も少なくない。そんな時に濁りがあればデイゲームでも落ちアユパターンは楽しめる。

落ちアユは流れに逆らわない

落ちアユパターンのシーバスは産卵していない元気なアユの他にもハヤやフナなどその他のベイトがいるにも関わらず落ちアユに偏食する。
元々偏食傾向の強い魚ではあることも要因の1つだが、落ちアユは流れてくるアユを待っているだけで捕食できるため無駄な体力を使わず効率よく捕食できるため落ちアユしか食べなくなる。

そのため遡上するかのように元気に上流に向かって泳ぐルアーには一切興味を示さない。
落ちアユパターンの時は基本的に上流から下流へとルアーを流すように泳がせる。

ルアーの頭を必ず上流に向ける

しかしただ流せば良いと言う訳でもない。

下流へと落ちるアユは弱々しくも流れに逆らおうと泳いでいる。また、基本的に死んでしまったアユを食べることは少ない。そのため、流されながらも泳いでいるアユを演出する必要がある。

そのため、ルアーの頭が下流に向かってしまうとシーバスがバイトしてこないことが多い。
ルアーを流す際は必ず頭を上流方向に向けながら下流へと流すようにしよう。

落ちアユパターンはドリフトが基本

何年もシーバスを釣っているアングラーの方ならすでにお気づきかと思うが、これらのテクニックはドリフトと呼ばれるもの。
通常ルアーはリールを巻くことでアクションするが、ドリフトはリールを巻いてアクションさせるのではなく、ラインを川などの流れに引かせ流れによってアクションさせる方法だ。
そのため落ちアユパターンのシーバスを狙うのであればドリフトテクニックが必須となる。
ドリフトなどと聞くと難しそうに聞こえるが基本的には流れにラインが引っ張られルアーを流しながらもアクションさせればドリフトとなる。

ただし、注意が必要だ。単に流れにのせるだけではルアーはアクションしてくれずゴミが流れているのと変わらない。しかし必要以上にルアーを引っ張ってしまえばドリフトにはならない。
ラインを張らず緩めずのテンションで流れの中にルアーを通すことで落ちアユパターンを攻略することが可能となる。

アユのようにサイズの大きいルアーが効果的

落ちアユはベイトとしてはサイズが大きいためルアーサイズも大きいものがよい。
特に大きいアユは30cm近いため10cm~15cmのルアーを基本に、流れてくるアユの大きさを基本としてそれよりも少し大きいサイズまでの中でルアーをローテーションさせてみよう。

また、場合によってビックベイトなどにも反応が良い時もある。
特にビックベイトはその大きさから他のルアーよりもアピール力が高いので落ちアユパターンの時はビックベイトを用意しておくことも攻略のカギとなる。

落ちアユパターンは表層だけとは限らない

流されてくるアユは表層付近にいることも多ため、落ちアユパターンではフローティングミノーなど表層付近を中心に攻めることが多い。
また、日本の河川は水深がないため、ボトムにいるシーバスでも頭上をルアーが通れば気づいてくれる。

しかし落ちアユは必ずしも表層だけにいるわけではない。表層よりも流れの緩やかなボトム付近を流されながらも必死に泳ごうとしているアユは以外にも多し、そう言ったアユのみを狙っているシーバスも多い。

そのためフローティングミノーで表層付近を攻めるだけではなく、シンキングペンシルなどでボトム付近を転がすように泳がせるのも攻略法の1つだ。
特にアングラーの多くが表層付近を重点的に攻めることが多いこともあり、ボトム付近を泳ぐルアーへスレているシーバスは少ない。

ただし、いきなりボトムを攻めてしまうと根掛かりしてしまい、場を荒らすことになりかねない。まずは表層から攻め、反応がなければボトムを攻めてみよう。

ランカーシーバスは深みにいる

バチ抜け同様、活発なベイトを捕食するわけでない。そのためシーバスは落ちてくるアユが集まりやすい場所で待ち構えていることが多い。

そういった場所となるのが流れのヨレや瀬の裏、淵などだ。そういった場所は周辺よりも水深がある上に落ちアユが流されてきやすい。

また、ランカーサイズのシーバスは、より深みのある所に身を隠していることが多い。そういった深みを見つけたなら、深みの上流から深みへとルアーを通してやるとランカーサイズが下から飛び出してくることが多い。

ポイントを休ませることも必要

常夜灯の明暗や橋脚まわりなどと同様、何度もルアーを通していると次第にシーバスもスレてきてしまう。
そのためルアーを投げない時間を作ることも重要だ。
しばらく場を休ませることで、一旦はスレてしまったシーバスも再びバイトしてくれる可能性が出てくる。

その場で待っているのも良いがその他のポイントで釣りをし、少し時間を開けてから攻めてみるとより多数の釣果が期待できる。

不用意に立ち込まない

水は空気よりも振動を伝えやすい。そのためポイントに入るなり浅瀬となっている場所をバシャバシャと歩いてしまうとその振動がシーバスに伝わりシーバスが警戒してしまう。

河川内に立ち込む時はできるだけ静かに立ち込みポイントに入るようにしよう。

取り込む位置を考えておく

落ちアユパターンに限定した話ではないが、河川でシーバスを狙う際にはキャスト前に取り込む場所を考えておくことも必要だ。

アシや木などによってずり上げることが難しい場所もあるし、川の流れによって普段よりもシーバスの誘導をしにくい。特にランカーシーバスなどの場合にはシーバスが泳がなくても重さと流れだけでドラグが出てしまうことも少なくない。

河川でシーバスを狙うのであれば、どの位置に誘導すればやり取りがしやすい、取り込みやすいかをキャスト前から考えておく必要がある。

落ちアユパターンはスレやすい

落ちアユパターンは河川という閉ざされたエリアで起こる。またアユがいる川限定となるため、アングラーも集まりやすい。
そのためシーズン序盤こそ良いものの後半になるにつれシーバスもスレてくる。

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