釣果
ランディングネットの基本と選び方
ランディングネットの選び方の基本
各メーカーから様々なランディングネットが発売されていますが、ランディングネットと一言で言ってもシャフト(柄)の長さも違えばフレームの形状や大きさも違います。
そのため、ターゲットとしている魚種や釣り場、釣り方などに合わせて最適なランディングネットを選んでいく必要があります。
ここではランディングネットの選ぶ上で必要なランディングネットの基本に加えて選び方の基準などについて紹介していきます。
選び方の前にランディングネットの構成パーツを知ろう
ランディングネットは主に5つのパーツから構成されています。選ぶ上でも重要となってくるのでパーツの名称や役割をしっかりと覚えておきましょう。
フレーム
出典:ゴールデンミーン
ランディングネットの中でも最も重要と言っても過言ではないのがフレームです。形状は主に丸型、ナス型(またはひょうたん型)の2種類がありますが、さらにナス型には丸みを帯びているものとかくばっている物があります。
ネット(網)
出典:ゴールデンミーン
フレームに取り付けるネットもランディングネットを構成する重要なパーツの1つです。また、ネットの素材にもナイロンやラバーなど様々な種類があるうえに、フレームの形状に合わせてネットの形状も変わるのでカスタマイズする際などにはフレームの形状に合ったものを選ぶ必要があります。
シャフト
出典:メジャークラフト
持ち手となりフレームに取り付けるシャフト(柄)。釣り場の高さに合わせてシャフトの長さを選ぶ必要があります。また、素材よって値段も使いやすさも変わってきます。
ジョイント
出典:ダイワ FLジョイント
フレームとシャフトの間につけるジョイント。ジョイントによってランディングネットをコンパクトに折りたたむことができるようになりますので、移動しながらの釣りもしやすくなるうえに車や自宅などでも場所を取らずに収納することができるようになります。
ただし、折りたたむ必要がない場合には必ずし必要となるパーツではありません。
ホルダー
出典:ゴールデンミーン
ホルダーとはフィッシングベストやフィッシングバッグなどにランディングネットを引っ掛けておくことができるパーツです。こちらもジョイント同様必要がなければ取り付けなくても問題ありません。
ただし、ランガンを主体とした移動しながらの釣りをするのであれば、あると非常に便利なパーツです。
ランディングネットの選び方の基準
ここからは上記で説明したそれぞれの構成パーツごとにランディングネットの選び方を紹介していきます。
フレームのサイズを選ぶ
出典:ゴールデンミーン
これからはじめて購入しようと考えているアングラーの多くの方が、まずこのフレームの大きさで悩んでいるかと思います。
フレームのサイズはターゲットとしている魚種によって選ぶ必要があります。
一般的に言わている魚種別のフレームサイズの選び方は下記の通りです、
- シーバス:60cm
- ブラックバス:40cm
- 青物:60cm
- チニング:50cm
- アジング:30cm
- メバリング:30cm
上記はあくまでも一般的に言われているフレームサイズです。大型が出やすい地域であれば一回り大きなフレームサイズを選ぶことをおすすめしますし、足場が比較的高い場所から釣りをすることが多ければ、小さいとネットインも難しくなりやすいので一回り大きい方が使いやすい場合もあります。
ただし、大きくなればなるほど持ち運びが不便になりますし重くもなるため、上記のサイズを基準に自分のスタイルや環境に合わせてバランスの良いランディングネットを選ぶようにしましょう。
フレームの形状
冒頭の構成パーツでも説明したようにランディングネットには主に2種類があります。丸形は以前からある形状で良くも悪くも一番ベーシックな形状です。
ナス型は、重心が下にあるため丸型よりも使いやすいと言われています。また、ナス型の中でも角ばったタイプはフレームを下にして立て掛けて置いておける物があると言った特徴があります。さらに、角ばったタイプのナス型は無駄な部分がカットされているので他のランディングネットと比べると邪魔になりにくいと言った特徴もあります。
シャフトの長さ
シャフトを選ぶ際に最も重要となるのが長さで、普段通っている釣り場の海面までの高さに合わせるのが基本的な選び方です。
仮に高さ3mの堤防で普段釣りをする場合、2mでは届きませんし、3mではギリギリでランディングもしにくくなってしまいます。そのため足場の高さプラスαでシャフトの長さを選ぶようにしましょう。
ただし、海釣りで使用するランディングネットのシャフトを選ぶ際は干潮時で考えることが大切です。満潮時で考えてしまうとシャフトの長さが足らずランディングできないと言ったことが起きてしまいます。
「毎回釣り場が違う」という方は、釣り場に合わせていくつかのシャフトを購入しておくのがベストですが、「何個も購入できない」という方は一番長いのを購入するしかありません。しかし、長すぎると扱いにくいため、バラシしてしまう可能性も高くなってきますので必要以上に長いシャフトを選んでしまわないように注意しましょう。
フレームと同様に一般的に言われている基準ですが、ブラックバスなどであれば2、3m前後、港湾などでシーバスを狙うのであれば3m前後、外洋に面した堤防であれば3、4m、磯などでは5m前後が基準に選ぶとよいと言われています。
もちろん、釣り場によって最適な長さは変わってきますので、上記を基準に普段の釣り場に合わせてシャフトの長さを選ぶようにしましょう。
シャフトの継ぎ目の数
出典:シマノ
ランディングネットを選ぶ際に意外と盲点となりやすいのが継ぎ目の数です。継ぎ目が多ければ多いほど収納時のシャフトの長さは短くなり、少なければ収納時に長くなります。
収納時にシャフトが短くできコンパクトになれば移動しやすいためランガンを主体とした釣りもしやすくなりますが、継ぎ目が少なく長ければランディングの際に伸ばすのが楽になります。
基本的にランガン主体であれば継ぎ目の多いもの、そうでなければ継ぎ目の少ないものが良いと言われていますが、個人的には慣れてくれば継ぎ目が多くてもそれほど苦はないので継ぎ目が多くコンパクトになるものがおすすめです。
また、車や自宅に収納することも考えてシャフトの長さを選ぶと失敗が少なくなります。
シャフトの硬さで選ぶ
出典:ダイワ
シャフトは硬ければ硬いほど扱いやすくなります。反対に柔らかいシャフトは必要以上にしなってしまうため取り込みがしにくくなります。シャフトの硬さはシャフトの素材により大きく変わり、グラス素材は柔らかく、カーボン素材は張りがあり硬めになります。ただし、カーボン素材はグラス素材に比べて値段も高くなりますので、予算に合わせてできるだけ硬めのシャフトを選ぶようにしましょう。
ジョイントの選び方
出典:ゴールデンミーン
ランディングネットを折りたたむためのパーツであるジョイント。ジョイントの選び方は主に2つあります。
1つ目は開閉のしやすさです。近年発売されているものの殆どは片手で開閉することができるようになっていますが、開閉の方法はメーカーやジョイントごとによって異なります。また、硬さなども違うため自分の使いやすいジョイントを選ぶようにしましょう。
ジョイントを選ぶ2つ目のポイントは素材です。おすすめは軽い樹脂製です。特に海釣りで使う場合には樹脂製のものは錆びにくいので長く使用することができます。他にもステンレス性のものなどがありこれも樹脂製同様に錆びにくいが、完全に錆びないとは言い切れません。ただし、樹脂製よりも強度があるため壊れにくいと言った特徴があります。
種類別のネット選び方
出典:ゴールデンミーン
ネットには主にナイロン素材とラバー素材の2種類がありますが、ナイロン素材は安い上に軽いと言った特徴ある反面、フックなどが絡みやすく外すのに手間も時間もかかりやすいと言ったデメリットがあります。
一方、ラバー素材のネットはフックなどと絡みにくいと言ったメリットがありますが、ナイロン素材に比べて価格が高くなりやすい傾向にあります。また、ラバー素材はナイロン素材に比べて水の抵抗を受けやいため取り込みが少ししにくいと言った面があります。さらに、ラバー素材はナイロン素材と比べて素材自体が重いため長時間釣りを行う場合にも疲れやすいと言ったデメリットもあります。
どちらにも長所と短所があるためどちらが良いとは一概には言えませんが、ランガンする事が多くトレブルフック(3本針)などネットに絡みやすいフックなどを使用することが多い場合などはラバー素材のランディングネット、反対にそういった釣りをしない場合にはナイロン素材がおすすめです。
網目の大きさで選ぶ
当然のことですがネットの網目の大きさは魚種によって変える必要があります。基本的にはランディングする魚の最小サイズに合わせて選べば問題ありませんが、網目が大きいとフックなどに絡んでもほどきやすいと言ったこともありますので網目が細ければよいと言う訳ではありませんので注意して選ぶようにしましょう。
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