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釣果

春にアオリイカをエギングで釣る方法

春にアオリイカをエギングで釣る方法

春のアオリイカのエギング攻略法

1年を通して最も大きなアオリイカが釣れる春はエギングのベストシーズンだ。その理由はアオリイカの産卵にある。アオリイカは浅瀬にある藻に卵を産みつける。そのため多くの大型アオリイカが浅瀬に集まってくるためショアからでもキロイカと呼ばれる1キロ以上のアオリイカが狙えるようになる。タイミングさえ合えば2キロ、3キロと言ったデカイカを釣ることも夢ではない。

ここではそんな春の大型アオリイカをエギングで釣るための攻略法をいくつかご紹介していく。

藻のある場所を中心に攻めれば春のアオリイカを攻略できる

アオリイカは藻ある場所にいることが多いことから一部の地域ではモイカと呼ばれている。特に冒頭でも記載したように春は産卵場所である藻のそばにいることが多い。
そのため堤防から狙う場合はもちろん、サーフや磯から狙う場合でも藻生えているそばにいる可能性が高い。

春にアオリイカを狙うのであれば藻のそばは忘れずにエギを通すようにしてみよう。

カジメよりもアマモやホンダワラをアオリイカは好む

藻と言っても様々な種類がある。しかし人間に好みがあるようにアオリイカにも好みがありアオリイカが好むのはアマモやホンダワラと言った海藻だ。特に春に産卵するために接岸してきたアオリイカはアマモやホンダワラに卵を産みつけることが多いためそう言った海藻類が多い場所にいることが多くなる。

もちろんカジメなどその他の海藻類のそばにいることもあるが効率的に攻略していくという意味ではアマモやホンダワラを基本に攻略しよう。

春でもやっぱりボトム付近を攻めるのがデカイカ攻略をする上でのエギングの基本

キロイカ以上の大型を狙う場合、季節を問わずボトムと言われることが多い。そしてボトム攻略は春に該当する。アオリイカは非常に賢く警戒心が高い。そのため秋の子イカなどであれば表層付近を泳いでいることもあるが、春のデカイカを狙うのであればやっぱりボトムを中心に攻めた方が釣果に反映されやすい。

特に日中は、アオリイカはもちろんのことアオリイカの天敵となる大型の魚も視認性が良くなる。そのため秋イカとは違いあまり表層・中層と言ったレンジまで浮いてくることは少ない。
それは大きくなればなるほど顕著に現れ、1キロのイカよりも2キロ、2キロよりも3キロのイカの方がボトムにいることが多い。

春イカ、特に日中に春イカを狙うのであればやはりボトム中心の攻略を基本とすべきだ。

早春ほどディープエリアを中心に攻める

冬から春に変わったばかりの早春はまだ水温が安定していない時期。アオリイカは水温が16℃~18℃になると産卵のために岸のシャローエリアに入ってくるが、水温が安定していない早春は接岸してくるアオリイカの数も少ない。また、接岸してきていも少し深場にいることが多くなる。

もちろんシャローエリアに大型のアオリイカがいればディープエリアから攻める必要はないが、アオリイカが見えない、または見えても小型・中型が多いようであればディープエリアを中心に攻めてみよう。

ディープエリアと言っても単に深い場所と言った意味だけではない。シャローエリアでも少し深くなっている場所や沖にあるカケアガリなどシャローエリアと比較した場合に深い場所に大型がいる可能性が高い。

ベイトの有無はやはり重要

一説によればアオリイカが最も捕食する時は自分の体の1/3の量を1日で食べると言われている。
もちろんサイズや時期によって食べる量は変わるものの寿命が1年のアオリイカが2キロ、3キロと言ったサイズになるにはそれなりの量を食べなければならない。

そして春に産卵のため接岸してきアオリイカも産卵中と産卵直前以外は餌を捕食している。

つまりベイトがいる所にはアオリイカがいる可能性が高い。逆に言えばベイトがいない所にはアオリイカがいない可能性が高くなる。

春と言うと産卵を意識した攻略のみになりがちだが捕食を意識した攻略も忘れずに行おう。

4号エギが春の基本サイズ

子イカには小さいエギ、デカイカには大きいエギと言ったように春に大型のアオリイカを狙うのであれば4号以上のエギが基本。特に大きなサイズに絞りたいと言ったアングラーであれば4.5号エギでも問題はない。

大きなエギを使うことで遠投し広範に攻められるだけでなく、子イカを避けデカイカに絞ることもできるので春は4号以上のサイズのエギを基本に使用しよう。

小さいエギももちろん春には有効

すでにエギングをしている方なら春=4号以上のエギと言った基本攻略法はご存知だと思う。
しかし、必ずしも春だから4号以上と決めつけない方が良いこともある。

シーバスフィッシングをする方ならご存知だろうが、釣り用語にはマッチザベイトという言葉ある。マッチザベイトとはその場にいるベイト(小魚)のサイズなどにルアーを合わせる行為のことだ。

エギングの場合はエギになるが、エギのサイズをその場にいるベイトに合わせることでアオリイカに違和感や警戒心を与えにくくできる。

特に春は4号エギを使う方が多いため、その大きさのエギにスレてしまっているアオリイカも多い。また、春はマイクロベイトと呼ばれる晩冬から早春に生まれたばかりの小型のベイトが多くなる時期でもある。
小さなエギを使うことでそう言ったスレたアオリイカはもちろん、大きなエギに反応しないアオリイカを狙うことが可能となる。

ただし、2号、3号と言った小型のエギは遠投しにくい。そのため上記で記載したように4号以上のエギをメインに使用しつつも小型のエギをローテーションの中に入れていくことで、他のアングラーが取りこぼしたデカイカを攻略することができるはずだ。

秋とは違いシャクリを優しくするのが春の釣り方

エギングと言えば他の釣りにはない派手なシャクリ。派手に強くシャクることで水中のエギが大きく動きアオリイカを誘う。

しかし先程も記載したように春に接岸する大きなアオリイカは非常に賢く警戒心も強い。そのため派手なシャクリは逆効果になってしまうことが多い。

春は秋のように派手にシャクらず優しいシャクリでデカイカにアピールしよう。

春こそスラックジャークで攻めよう

スラックジャークとはラインスラッグ(糸ふけ)がある状態でシャクるテクニックだ。ラインを張った状態でのシャクリよりもエギの移動距離を抑えつつもしっかりとアピールすることができる。

また、賢いアオリイカは餌を積極的に追わない。体が大きく素早い動きが苦手といった事もあるだろうが、ベイトを追い回すよりも目の前を通るベイトや弱って動きの鈍ったベイトを捕食した方が無駄なエネルギーを消費せず効率が良い事を知っているからだ。

そのためスラックジャークを多用しエギの移動距離を抑えたアピールの方が春のデカイカには効果的となることが多い。もちろんラインを張って大きく動かすと釣れないと言っているわけではないが、スラックジャークでアピールした方が釣果を得やすいことは確かだ。

シャクリ方を変えるとさらにアオリイカが釣れやすい

いくら春のアオリイカに合ったスラックジャークでも同じシャクリ方を続けてしまえばスレてしまいやすい。特に春は多くのアングラーがエギングを楽しむため他のアングラーと同じようなシャクリでは同じようなシャクリを毎回見るアオリイカは反応してくれないことが多い。
毎シャクリごとにシャクリ方を変えたり、様々なシャクリを組み合わせたコンビネーションジャークで攻略しよう。

エギングの10のシャクリ方とやり方のコツ

ボトムステイは春も有効な攻略法だ

ボトムステイとはエギを着底後動かさずボトムに置いておく誘いのこと。
冬などアオリイカの動きの鈍い時に良く使われるテクニックだが、春にも有効な攻略法となる。

もちろん3分、5分と言ったロングステイを使い確実にその場にいるアオリイカを狙う方法もありだし、数秒程度のショートステイで効率よく広範囲を攻めてもよい。

ただシャックってフォールするだけよりもステイを入れた誘いの方がアオリイカが釣れる可能性が高くなるはずだ。

エギに興味を示さないアオリイカは諦める

アオリイカは春の産卵時期でも捕食するが産卵中と産卵直前は餌を捕食しない。そのためどんなにその状態のアオリイカに何度エギでアピールしても抱いてくることはまずない。

エギングに限らずどんな釣りでも同じことが言えるが、そういった場合は諦め他のアオリイカを狙ったほうが良い。

むしろそう言った大型のアオリイカがいる場所は産卵に適した場所である可能性が高く、その沖をオスのアオリイカを探して回遊しているメスがいたり、メスがくるのを待っているオスがいることもあるのでその周辺や沖を攻めてみよう。

遠投で沖のスレていないアオリイカを狙う

春になると人気のエギングポイントにはアングラーが多く押し寄せる。また春はブリなどの青物やシーバスやヒラメなども釣れやすくなる時期であるためエギングではマイナーなポイントでも様々なターゲットを狙いアングラーが集まりだす。

そのため手前はエギを含め様々なルアーが飛び交うため、魚はもちろんアオリイカもスレやすい。しかし沖はそう言ったスレたアオリイカがいない可能性が手前よりも高い。

春こそエギを遠投し沖にいるフレッシュなアオリイカを狙うことで、キロイカの連発も夢ではない。

釣れたメスの後にはオスのアオリイカがついてくることが多い

春はアオリイカが産卵のためにペアになっていることが多い時期。そのためアオリイカが釣れたから必ず他のアオリイカがついてきていないか確認しよう。特にオスは執着心が強いためエギにかかったメスのアオリイカの後をどこまでもついてくることがある。
手返し良く再度キャストすれば連発もありえるし、友人との釣行であればアオリイカをライディングする前についてきたアオリイカを狙ってもらいダブルヒットに持ち込むこともできる。
アオリイカはオスの方が大きくなることからサイズアップも狙うことができる。

ただし、オスのアオリイカが釣れた場合、一緒にいたメスはついてこないことが多い。仮についてきても足元までついてこずかなり手前で何処かに行ってしまうことがある。
ただし、別のオスが抱えたエギを横取りしようとついてくることがあるのでやはりオスがかかった場合でも必ず後方はチェックしよう。

春は墨跡よりも地元アングラーの情報

春にかかる大型は秋の子イカのように簡単に寄せることができない。そのため、ランディングまでに時間がかかりアオリイカも水中でスミを吐ききってしまうことが多く、堤防などに墨跡がないことがある。
もちろん必ずないとは言えず大きなアオリイカの墨跡があればそこはアオリイカが釣れる可能性が高いポイントであるものの、墨跡がない場合でも釣れる、または釣れているポイントであることが多い。
特にベテランアングラーほど墨跡を残さないようにやり取りし、素早く処理する。

そのため、墨跡がないから釣れていないポイントと言った判断が間違っていることも少なくない。

春は墨跡だけではなく地元アングラーの情報や地元の釣具店などからの情報がより正確な情報となることが多い。

春のエギングは冬のエギングよりも難しい

通常ベストシーズンと言うと簡単に釣れるイメージがある。例えば同じように春に産卵のため接岸してくるヒラメは荒食いすることが多く、春は最も簡単に大型が釣れる。
しかし、春のエギングは産卵に絡みはするものの大型の賢く警戒心の高い個体を相手にしなければならない。
エギングでは冬は低水温によりアオリイカの動きが鈍くなり釣れにくくなると言われているため難しい時期ではあるが、賢い相手を釣ると言った意味では春は冬よりも難しい。

これまで紹介してきた攻略法はあくまでも一般的に言われている春の攻略方法であり、多くのアングラーが実践してきていること。そのため上記の方法を用いることでいつも通りアオリイカを狙うよりも釣れやすくはなるが、他のアングラーよりももっと釣りたい、どんな状況でももっと釣りたいといった方はさらなる攻略法の確立やアレンジが釣果を大きく左右してくる。

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