釣果
アジングでアジが釣れない原因と対策13選
アジングでアジが釣れない原因と対策
「アジングを初めたもののアジが釣れない」「アジングは釣れない日が多い」などアジが釣れずに悩んでいませんか?
もちろんアジは回遊魚ですので回遊してこなければどんなに釣りが上手い人でも釣れません。しかし「他の人は釣れているのに自分だけが釣れない」と言った場合には何かしら原因があるはずです。
ここではアジングでアジが釣れない原因と対策についてご紹介していきます。
釣れやすい時期に釣りをしていない
アジは1年を通して狙うことができる魚ですが、釣れやすい時期と釣れにくい時期があります。
春から初夏にかけては豆アジなど小型のアジが釣れやすく、晩夏から秋にかけては大型のアジが釣れやすい時期となります。
一方、冬になるとアジは沖の深場に移動してしまうだけでなく、エサも積極的に捕食しなくなります。
もちろん、岸際に残る居付きの個体や冬でも比較的岸際まで接岸してくる個体もいますので全く釣れないわけではありませんが、やはり数は少なくなるため釣れにくくなります。
アジングではアジのいる数が多ければ多いほど釣果を伸ばしやすくなります。そのため釣りを初めたばかりという人はまずはアジが多い時期に釣りをすることで最初の1匹に出会いやすくなります。
アジが回遊してこない場所で釣りをしている
冒頭でも触れたように、アジがいない場所で釣りをしてもアジは釣れません。
回遊魚であるアジは漁港の中を泳ぎ回るだけでなく、漁港に入ったり出たりと常に移動をし続けています。そのため回遊してこない場所でいくらルアーを投げても釣れない可能性の方が高くなってしまいます。
隣の漁港で釣れているからと言って隣接する漁港でも釣れるとは限りません。また、回遊魚ですので先月はアジが釣れたからと言って今月も回遊してくるとは限りません。
そのためアジングではアジが回遊してくる釣り場を選ぶことが最も大切です。
また、釣れている釣り場でもポイントによって釣れるポイントもあれば釣れないポイントもあります。
漁港であればミオ筋と呼ばれる船道(船の通る場所)や堤防の突端、カケアガリ、潮目などが釣れやすいポイントとなります。また夜釣りでは定番の常夜灯まわりも回遊してくる可能性が非常に高くなりますので釣れやすいポイントとなります。
釣れている釣り場に加えて、釣れるポイントで釣りをすることも非常に大切です。
釣れる時間帯(時合)に釣りをしていない
魚が釣れる時間帯のことを釣り用語では時合と言いますが、その時合の時間帯に釣りをしていないこともアジが釣れない原因となりかねません。
特に尺アジと呼ばれるような大型のアジほど日中は沖に出払ってしまうため釣れる時間帯は限られ、日の出前後の朝マズメと日没前後の夕マズメと呼ばれるマズメの時間帯にしか時合が訪れない傾向が高くなります。
中には「居付き」と呼ばれる回遊や沖に出ずにその場に留まる個体もいますが、絶対数は減るため釣れにくくなってしまいます。
「アジが釣れない」と悩んでいる方はまずはマズメの時間帯にサオを出すようにしましょう。
どうしてもマズメの時間帯に釣りができない、または日中も釣りをしたい、という方は満潮と干潮の前後も潮の動きが変化する時間帯ですので時合となる可能性が高くなりますのでそういった時間を逃さないようにしましょう。
アジのいるレンジと合っていない
「アジがいるのに釣れない」「他のアングラーは釣れているのに自分だけが釣れない」といった場合にはアジがいるレンジにルアーを通せていないのかもしれません。
アジングに限らずルアーフィッシングにおいてレンジは非常に重要な要素のひとつです。
そのためアジのいるレンジにルアーを通せているかどうかがで釣果は大きく変わってきます。
高活性の状態であれば、ボトム付近にいるアジが表層を泳ぐルアーに反応することもありますが、長続きはしませんし釣果も限られたものになりがちです。
アジは比較的同じレンジを回遊する傾向にあります。もちろん1日といった長い時間でみれば表層にいることもありますし、ボトム付近から離れないといったこともありますが、一度そのレンジに群れで落ち着くと同じレンジを回遊し続けます。
反対に言えばその時のアジのいるレンジさえ分かってしまえば、簡単に釣ることができます。
アジのアタリに気づいていない
アジは吸い込むようにエサを捕食しますが、違和感を感じるとすぐに吐き出してしまいます。そのため、アジングではアジの小さなアタリを感じ取り、アジがルアーを吐き出してしまう前にあわせ入れて掛けていくことが重要な釣りです。
もちろん何もしなくとも偶然針掛かりすることもありますが、それでは釣果を伸ばすことはできませんし、釣れないことが多くなってしまいます。
そしてこのアタリに気づけていない原因はラインテンションの緩みだと言われています。ラインにテンションが掛かっていなければアジがルアーに食いついてもアングラーの手元までアタリは伝わりません。
アジングではテンションを掛けながらフォール(落下)させるテンションフォールがよく使われますが、「アタリが分からない」という方は「ただ巻き」がおすすめです。
「ただ巻き」はリールを巻き続けながら常にラインにテンションを掛け続けることができますのでアジの小さなアタリを感じやすくなります。
感度の悪いタックル(ロッド・ライン)を使用している
上記で記載したようにアジのアタリに気づいていないと言ったことが起きてしまう原因はタックルが原因となっている場合もあります。
特にロッドとラインは感度に大きく影響するため非常に重要です。
これも反対に言えば、感度の良いものに変えるだけでも効果はあります。ハイエンドモデルの高級ロッドや高級ラインを使用する必要はありませんが、最低でもアジング専用ロッドやラインを使用するようにしましょう。アジング専用のロッドやラインは、感度が非常に良く作られていますので、分かりにくいアジのアタリも感じやすくなります。
横風を受けながら釣りをしている
アジングの大敵とも言えるのが「風」であり、風をあまり意識していない方は風の影響で釣れないのかもしません。
特に横風はラインを大きくフケさせてしまいますのでアタリが取りにくくなってしまう原因となります。
また、風がラインを引っ張ってしまうのでルアーを思ったレンジに通すことが難しくなります。
同じ漁港内でもポイントによって角度が変わりますので、向かい風や追い風と言った釣りをしやすいポイントで釣りをすることが大切です。
ちなみに、向かい風はアジやアジのエサとなるプランクトンを手前に運んできてくれるため、アジが岸際に寄りやすく、追い風はルアーが飛ぶだけでなく、ラインも張りやすくなるためアングラーにとって釣りをしやすい状況になります。
ルアーが重すぎる
アジングで使用するルアーが重すぎるのもアジが釣れない原因となります。
アジはゴカイなどの多毛類や小型の魚などを捕食することもありますが、主に主食としているのはアミなどのプランクトンです。
プランクトンは小魚などとは違い泳力がありません。そのためプランクトンを捕食しているアジは積極的にエサを追い回さず自分の目の前に流れてくるエサにだけ反応を示すようになります。
そういった状況下で使用しているルアーが重すぎると沈む速度が早すぎるために、アジがルアー追いきれず釣れにくくなってしまうことがあります。
ジグヘッドであれば1gを基本に可能であれば、0.8g、0.6gと言った重さのルアーで釣りをするとアタリの数が変わってきます。
必要以上に重たいジグヘッドを使用しないことに越したことはありませんが、重さが必要な場合にはキャロやスプリットと言ったリグも選択肢として用意しておきましょう。
アクションやリトリーブが速すぎる
アクションやリトリーブが速すぎるのも釣れない原因となります。
上記の「ルアーが重すぎる」でも紹介したようにルアーの動きが速すぎるとアジが追いきれず釣れません。
反対に言えばうまい人ほどゆっくりと誘い釣果を伸ばしています。
釣れているアングラーがキャストしルアーを回収し終わるまでに、自分は2回、3回と投げている人はもしかしたらルアーを動かす速度が速すぎるのかもしれません。
満月の日に常夜灯まわりに絞って釣りをしている
アジングのナイトゲームの定番ポイントと言えば常夜灯まわりと言っても過言ではないほど夜の常夜灯まわりでは簡単にアジを釣ることができます。
と言うのもアジのエサであるプランクトンは光に集まってくる習性があり、プランクトンが集まれば必然的にアジも集まってきます。
しかし満月など月明かりが強い日は常夜灯の効果も薄まってしまいます。効果が薄まればプランクトンも集まらずアジもバラけてしまいます。
満月に限らず月明かりが強い時には常夜灯に限定せず様々なポイントをランガンしアジのいる場所を見つけてみましょう。
常夜灯の明るい所にしかルアーを入れていない
「常夜灯まわりでアジは釣れるけど小型ばかり」と言った方は常夜灯の明かりが当たる明るい場所にしかルアーを入れていないことが原因で大型のアジが釣れない可能性があります。
アジは大型ほど警戒心が高いため暗い場所に潜んでいることが多くなります。そのため大型を狙いたいのであれば明暗の境目にルアーを通すことでサイズアップが期待できます。
また、横だけでなく縦(深さ)も意識するとさらに超過アップが期待できます。
豆アジなどの小型のアジが表層付近を泳いでいる場合でも大型のアジは比較的深い場所に潜んでいることが多くなります。
ワームが正しくさせていない
ワームは正しくセットされていないと本来の動きをしてくれません。
特に視認性の良くなるデイゲームではアジも目でワーム(エサ)を追ってバイトしてきます。そのため「曲がった状態」や「ずれた状態」といったように正しくワームがセットされていない状態で何度キャストしてもアジはルアーを見切ってしまいます。
またワームは正しくセットした状態で正常に動くように設計されていますので、曲がっていると水をしっかり掴めずにクルクルと回転してしまい釣れない原因となります。
もちろんナイトゲームでも正しくセットした方が釣果を伸ばしやすい傾向にあることは間違いありませんが、デイゲームはさらに厳しく数投ごとにワームの状態をチェックし、ズレなどがあれば直すようにしましょう。小さなことですがこれだけでもアジのバイトを引き出しやすくなります。
ルアーを見切られている
上記でも記載したように日中はアングラーだけでなくアジも視認性が良くなるためルアーを目で見て判断してきます。そのためルアーを見せすぎてしまうと見切られてしまうことが多くなり、釣れない原因となりかねません。
ルアーと言った疑似餌を使うことからどうしてもエサのように見せたくなりますが、日中はアクションを積極的に入れリアクションバイトを誘発した方が釣果を伸ばしやすくなります。
特に「ルアーを追ってくるだけで口を使わない」と言った状況ではリアクションバイトは狙った釣り方は非常に有効です。
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
全9種類の泳がせ釣り用の仕掛け
-
ナイトゲーム(夜釣り)でのマゴチの釣り方
-
シーバスが釣れる時合い(時間とタイミング)
-
ルアーロッド(釣竿)の基礎知識
-
サーフでのヒラメ狙いにベイトリールはあり?なし?
-
アシストフックの基本(長さや向きの違い)
-
イナッコパターンのシーバス攻略
-
ヒラメやシーバスのためのショックリーダーの長さ
-
イナッコパターンでのシーバスの釣り方
-
ショートロッドのメリット
-
ボートシーバス(オフショア)をプロのアングラーから学べる動画
-
ブラックバスを攻略するなら知っておくべきポイント
-
稚アユパターンのシーバス攻略
-
アジが釣れる!アジングの王道ポイント12選
-
ルアーフィッシングでスナップを使うメリットとデメリット
-
辺見哲也さんからヒラスズキの釣り方を学べる動画
-
河口でシーバスが釣れるポイント
-
全14種類のシーバスのシーズナルパターン
-
冬にアオリイカをエギングで釣る方法
-
湖のブラックバス攻略のためのポイント
-
ばらす原因から考えるシーバスのバラシを減らす14の方法
-
磯でのシーバスフィッシングの基礎
-
ヒラメ釣りでワームを使う7つメリットと5つデメリット
-
高木孝さんから釣り方を学べる動画