釣果
イナッコパターンのシーバス攻略
夏と秋のシーバス攻略!イナッコパターン
イナッコパターンとは
イナッコとはボラの幼魚ことで主に20センチ以下のボラを指すことが多い。5月から8月ごろになるとこのイナッコが河口や河川で群れをなしてたまる。
これをシーバスがメインに捕食するのがイナッコパターンだ。
また、河口や河川のみならず、港湾や運河でもこのイナッコの群れを確認することができる。
この時期の浅瀬で鼻先を浮かべながら群れをなしているのを見つけたらそれがイナッコだ。
イナッコパターンのシーバス攻略方法
イナッコが多い場所は釣れにくい
このシーズンの夜になるとシーバスがイナッコを捕食する際にだすボイル音が聞こえることも少なくない。また、ライトで水面を照らすと一面がイナッコだらけといった場所もある。
通常であればそう言ったイナッコが多い場所ほど釣れやすそうなイメージだが、そういった場所ではシーバスは釣れにくい。理由はイナッコの数が多すぎてシーバスがルアーに気付かないからだ。もちろん絶対に釣れないと言う訳ではないが、釣れる可能性は低くなることが多い。そのためイナッコが多すぎる場所はできるだけ外し、適度な群れがいる場所に絞って狙ってみよう。
イナッコの群れが広がっている時も釣れにくい
適度にイナッコの群れがいる場所でもイナッコの群れが広がっている場合は釣れにくい。イナッコはシーバスなどの天敵が近くにいる場合、群れが密集する。一方で天敵がいないと群れが広がる傾向にある。
つまりイナッコの群れが広がっている時はターゲットとしているシーバスが近くにいない可能性が高い。
また、水面を跳ねているボラが多い時も同様にシーバスがいないことが多い。
群れの周辺にルアーを通す
シーバスはイナッコの群れのまわりについていることが多いため、ルアーを通す際は群れの中ではなく群れの周辺や群れの切れ目に通すのが基本となる。
特に弱ったイナッコは群れについていけずに群れから外れる傾向にある。そのため、群れの中ではなく周辺にルアーを通してやることで群れから外れた弱ったイナッコを演出することができシーバスのバイトを引き出すことができる。
また、いきなり群れの中に通してしまうとイナッコにルアーがスレがかってしまい、そのやり取りからシーバスに余計なプレッシャーを与えることにもつながってしまう。
群れの下にルアーを通す
弱ったイナッコは群れについていけないだけでなく、表層を泳ぐ群れよりもひとつ下の層を泳ぐ傾向にある。そのため、シーバスは群れの周辺だけでなく群れの下についていることも多い。イナッコのいるレンジよりも少し下のレンジにルアーを通してやるのも非常に効果的な釣り方だ。
イナッコにルアーを当てる
先ほどイナッコの群れのまわりを攻めると言ったが、群れの中にルアーを通す方法もある。群れの中にルアーを通すことでルアーにびっくりしたイナッコが散る。そうすると群れがあった場所にルアーだけが残りシーバスに気付いてもらいやすくなる。
ただし投げる際は群れの真ん中に投げるのではなく、群れの先にルアーをキャストしリトリーブしながら群れの中を通すようにしよう。ダイレクトに群れの中に入れてしまうとイナッコだけでなくシーバスも逃げてしまうことがあるためだ。
また、いきなりイナッコに当てるのではなく、先ほど記載したように群れの周辺や群れの下を探り、それでも反応がない時に群れの中を通そう。いきなり通してしまうと群れが散ってしまいイナッコがその場からいなくなってしまうこともある。
ゆっくりとルアーを泳がせる
先程も記載したように群れから外れた弱ったイナッコをシーバスはメインに捕食する。そのため、イナッコについたシーバスを狙う際はルアーのリトリーブスピードはゆっくりが基本だ。もちろん、早めのリトリーブに反応が良い時もあるが、イナッコがスレがかってしまう可能性もあるのでイナッコの群れにルアーを通す時はまずはゆっくりと通してみよう。
この後紹介するウォブリングの強いルアーであれば、早引きしたりトゥイッチなどを入れなくても近くにルアーがゆっくりときただけでイナッコは驚いて逃げてくれる。
ウォブリングの大きなルアーが有効
イナッコについたシーバスを狙う場合にはウォブリングの強いルアーが有効だ。ボラを釣ったことがある方はご存知かもしれないが、ボラはサヨリやイワシなど他のベイトと比べても非常に引きが強い。つまり遊泳力に優れているため、水中に伝わる波動も大きい。
そのためこの時期のシーバスはローリング主体の比較的アクションの大人しいルアーよりもウォブリング主体のルアーへの反応がよい。
もちろん、ローリング主体のルアーへの反応が良いこともあるが、イナッコの中でルアーが目立たないとシーバスもルアーにバイトしてこないことが多くなってしまう。
イナッコのサイズにルアーをあわせる
春に生まれたイナッコは夏に10cm前後、秋は15cmから20cm前後まで成長していることが多い。しかしシーバスに個体差があるのと同様にイナッコにも個体差があるため、同じ時期でも10cm程度から20cm程度と様々なサイズがいる。
ただし群れを作る際は同サイズで群れになることが多いため、夏だから10cm前後、秋だから20cm前後と決めるのではなく、その場にいるイナッコにルアーサイズを合わせてやることが釣果アップのカギとなる。
ルアーにイナッコがスレがってきた際はそのサイズからはじめてもいいが、サイズが分からない場合は10cmほどのルアーからはじめ、徐々にサイズを上げていき、シーバスが反応するサイズを見つけていくのがおすすめだ。
イナッコよりも大きなルアーを使用する
イナッコパターンが釣れないと言われる理由にその数の多さがある。あまりにもイナッコの数が多すぎてルアーが目立たず、シーバスがいるにも関わらず釣れないことは多い。
そう言った時はルアーのサイズを大きくしてやるのもひとつの方法だ。
上記の説明と相反する内容にはなるが大きなルアーを使用することで群れの中でもルアーの存在を目立たせバイトを引き出すことが可能となる。
ただし、あくまでもイナッコのサイズにルアーを合わせたマッチザベイトが基本となるので、同サイズのルアーへの反応が鈍い時にルアーサイズを大きくしてみよう。
引波が立ちやすいルアーがおすすめ
イナッコを含めボラは表層付近を泳ぐことが多い。また、「ウォブリングの大きなルアーが有効」でも説明したように泳ぐ力が強いため、表層に引波が立ちやすい。
そのためイナッコを狙ったシーバスには引波が非常に有効となる。ルアーを選ぶ際は水面直下を泳ぐルアーだけでなく、泳ぐ際に引波を立たせやすいルアーを選ぶことでシーバスのバイトを誘いやすくなる。
イナッコパターン=表層ではない
イナッコパターン=表層のイメージが強いが必ずしも表層付近だけにイナッコがいるわけではない。特に水温が低下した場合などはイナッコを含めボラのレンジも中層へと落ちることがある。
そういった時はイナッコの群れと同じ中層を引くことはもちろん、中層にいる群れのさらに下にもシーバスがついている可能性があるのでその下にもルアーを通してみよう。
普段群れているはずのポイントにイナッコの姿が見えなければ中層へと沈んでいる可能性は高い。
ボイルしていてもバイトが得られない場合はレンジを落とす
イナッコを狙ったシーバスのボイルがあるのに釣れない、またはボイルがあるのにルアーに反応を示さない、と言った状況に陥ったことのあるアングラーの方も多いはず。特に表層に群れが多く集まり過ぎてしまうとボイルしていてもルアーに反応してくれないことが多い。そう言った時はルアーサイズを大きくしたり、目立つカラーにするのもひとつの方法だが、表層ではなくレンジを落としてみるのもひとつの釣り方だ。
目安としては水面から1m前後までルアーのレンジを落とすことでシーバスからルアーが目立ちバイトを誘うことが可能になる場合が多い。
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