HOME > 魚種 > シーバス > シーバスが釣れる時合い(時間とタイミング)

釣果

シーバスが釣れる時合い(時間とタイミング)

シーバスが釣れる時合い(時間とタイミング)

シーバスが釣れる時合いと呼ばれる時間とタイミング

シーバスは1年中釣ることのできる魚ではあるが、釣れる時間とそうでない時間がある。
特に釣れる時間帯は時合いと呼ばれ、長年シーバスを狙っているアングラーなどは時合いとなりそうなタイミングを選んでポイントに入ることが多い。

ここでは一般的にシーバスが釣れると言われている時合いをいくつかご紹介していく。もちろん、必ずしも時合いのタイミングでシーバスが釣れると言う訳ではないが、その時間を逃さずに入ることで釣果は大きく変わってくるはずだ。

マズメの時合い

マズメには大きく分けて「日の出る前後の朝マズメ」と「日の沈む前後の夕マズメ」の2種類がある。
イワシを例に説明すると、朝マズメはそれまで漁港やシャローエリアなどの岸際で休んでいたイワシが周辺が明るくなるタイミングで餌を求め沖へと動き出す。そのため漁港であれば、外洋への出入口には出ていくイワシを待ち構えている活性の高いシーバスが集まっていることが多い。
また、出ていく際に近くの磯やサーフを通ることも多いため、そういった場所にいるシーバスも活性が上がり餌やルアーを追うようになる。
一方、夕マズメは朝マズメと反対に漁港やシャローエリアに入ってくるイワシをシーバスが待ち構えている。
イワシや漁港を例に説明したが、港湾や河口などでも同様にマズメの時間帯はベイトが動き出すためシーバスの活性が高くなり釣れやすい時間帯となる

気象条件や水温などによって異なるが、日の出、日の入りの前後1、2時間がそう言った時合いとなることが多い。

満潮・干潮前後の時合い

上記のマズメ時ほどではないにしろ、満潮と干潮の前後の「潮の止まりかけ」や「潮の動き始め」と言われる時間はシーバスが釣れやすいタイミングになりやすい。
満潮と干潮は「潮止まり」と呼ばれ潮が動かない時間となる。そう言った時間帯はベイトも動かないためシーバスの活性も下がりやすい。しかし潮が動き出すタイミング(潮の動き始め)でベイトも動き出すためシーバスの活性も上がりやすく時合いとなる。
満潮や干潮の前にあたるの潮の止まりかけも同様だ。

こちらも何時間といった決まりはないが、おおよそ満潮および干潮の前後2、3時間と言われている。

潮回りによる時合い

潮回りによる時合い

これまではマズメや満潮、干潮前後と言った1日のうちの時合いについて紹介してきたが、潮回りによる時合いもある。
「満潮・干潮前後の時合い」でも紹介したように潮は1日の中で大きく変動するがその変動幅は周期によって変わる。

大潮と呼ばれる潮回りは最も潮が動き、中潮、小潮とその幅が徐々に小さくなっていく、そして小潮、長潮、若潮、中潮、大潮と徐々にその幅が大きくなっていく。
約1週間で大潮(または小潮)から小潮(または大潮)と変わるため、そのサイクルは約2週間で1回転する。

もちろん一番釣れやすいタイミングとなるは満潮と干潮の差が最も大きい大潮で、差が最も小さい小潮まわりは釣れにくい。
※大潮よりも大潮後の中潮が最も釣れやすいと考えるアングラーも多い。
ちなみに潮回りは月の引力によって周期が決まっているため、大潮の日は必然的に満月か新月の日となる。

また、春と夏は日中に大きく潮が動くのに対して、秋と冬は夜間に潮が大きく動く。

船が通るタイミングでの時合い

漁港はもちろん沖堤防や河川などでは船の往来がある。
船が通ることで発生する波が、堤防や壁にぶつかることでシーバスが捕食対象としているカニやエビが剥がれ落ちたり、イワシなどが驚いて泳ぎ回ったりするため瞬間的な時合いとなることが多い。

また、船のスクリューにより船の通った下の砂が撹拌(かくはん)され、桓範された砂と一緒にエビなどのプランクトンが舞い上がることも多く、それらを食べに動きた小魚を補食するためシーバスの活性も上がり動き出す。

これらのタイミングは瞬間的な要素となるが、デイゲームなどにおいては釣れる可能性の高い絶好のタイミングとなりやすい。また、そういったタイミングを逃さないためにも釣りをする範囲だけに目を配るのではなく、その周辺にも目を配っておくことで船が来ることを事前に察知することができる。

また、漁によっては船を出せる時間帯が決まっており、その時間になると漁師がいっせいに船を出す。そのためより大きな水の動きが発生するため上記のタイミングよりもさらに釣れる可能性が高くなる。同じ漁などでも地域などによって船を出せる時間が異なるが事前に調べておくことで釣果を伸ばすことが可能だ。

ダムの放水や水門開閉による時合い

ダムの放水によって下流側の河川や河口は増水し流れが強くなる。またダムが大きく放水量が多ければ多いほどその影響は大きく増水と共に濁りが出やすい。「デイゲームでのシーバス攻略の基本」にも記載したが日中のシーバス攻略において濁りは釣れる可能性を上げてくれる1つの要因となる。そのため放水時間を事前に調べておくことでそう言ったタイミングを逃さず釣りをすることが可能となる。
放水時刻はダムや県などのホームページに記載されているので確認してみよう。

また水門も同様だ。水門によっては開閉の時刻が決まっているものもあるため、予めその時刻を知っておけば確実にそのポイントに入ることが可能だ。

さらに、そういった情報は公表されていないことも多い。そのため「今日は開いている、閉まっている」だけはなく、開いていた時刻と閉まっていた時刻をメモっておくことで自分だけしか知らない時合いを作ることも可能だ。

鳥山による時合い

ベイトはシーバスなどのフィッシュイーターに襲われると表層付近へと逃げることが多い。
また表層付近へと浮上したベイトは鳥の群れにも襲われる。そのため鳥山の下はシーバスがいるだけでなく、捕食モードに入っているためルアーを投げれば釣れると言ったような最も釣れる可能性の高い時合いとなる。

しかし鳥山はいつどこで起きるか予想することは難しい。釣りをしている最中はもちろんのこと、車などで移動している際も常に鳥山などがないか確認しながらランガンしよう。

バチ抜けによる時合い

バチ抜けの様な特殊な時合いもある。バチは1月から6月の大潮から中潮の日に産卵のため海底から抜け出し水中を泳ぎはじめる。そのためバチが抜けている時間のみバチを捕食するシーバスの活性が上がり時合いとなる。
もちろんそういった時期の大潮や中潮だからと言って必ずしも抜ける訳ではない。特に風がある日や水温の低いには抜けにくいと言われている。また、小潮や長潮の日に抜けることもある。

しかし、常にそう言った時期にバチの抜けるポイントへ通い続けることで抜ける日と抜けない日や時間帯およびタイミングがおおよそ分かるようになるため、時合いを逃さずシーバスを釣っていくことができる。

バチ抜けパターンのシーバス攻略