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釣果

全14種類のシーバスのシーズナルパターン

全14種類のシーバスのシーズナルパターン

シーバスフィッシングが熱くなるベイトパターン

シーバスフィッシングが熱くなるベイトパターン

ハクパターン

ハクとはボラの稚魚のこと。秋から冬にかけて沖合で産卵するボラ。産み落とされた卵は数日で孵化し、春頃になると2cm前後まで成長した稚魚が沿岸へと接岸してくる。

この稚魚をシーバスがメインに捕食するのがハクパターン。
同じボラのイナッコパターンよりもさらに小さいサイズのシーズナルパターンとなる。
また、ハクや稚アユなどを合わせてマイクロベイトパターンとしても知られていることが多い。

稚アユパターンがアユがいる河川の周辺に限定されるのに対してハクパターンは時期は違えど日本全国どこでも発生する可能性がある。

ハクパターンのシーバス攻略

イナッコパターン

主に5月~8月におきるのがボラの幼魚であるイナッコがメインベイトとなるイナッコパターン。10月~1月の秋から初冬にかけて沖で産卵し、孵化したボラの稚魚が成長し春になると河口付近に集まってくる。

孵化の時期によって異なるが早い段階で集まってくる幼魚は3cm~7cm前後のものが多く、夏に近づいてくると15cm前後の比較的大きめのイナッコが混じってくる。

イナッコは同サイズ同士で群れとなっていることが多く、河口付近で鼻先を浮かべて泳いでいるのがイナッコだ。

ただし、イナッコが多すぎることによってルアーに反応してこないケースも多く、ハマりやすいのがイナッコパターンの特徴だ。

場所選びやルアーを通すレンジが重要となってくる。

イナッコパターンのシーバス攻略

イナッコパターンでのシーバスの釣り方

イワシパターン

春から秋にあるのがイワシパターン。地域によって差はあるが早ければ5月からはじまり、だいたい10月までと比較的長い期間このパターンにはまることが多い。また、メインとなるのはバチ抜けパターンやイカパターンが終わる7月や8月となることが多い。

回遊魚であるイワシは水温などの影響から接岸してくる時期が前後しやすく、漁港や河口など様々な場所に接岸するが移動が早いのも大きな特徴だ。

漁港や港湾と言った波の穏やかな場所では、フィッシュイーターに襲われたイワシがパニックを起こし表層をクルクルと回っている姿をみることが増える。

イワシパターンのシーバス攻略

サヨリパターン

9月~12月になるとこのサヨリをシーバスが主に捕食し始めるのがサヨリパターン。
サヨリとは下あごが飛び出した細長いシルエットが特徴の魚だ。

基本となるのはナイトゲーム。もちろん朝マズメや夕マズメと言った時間帯も釣れるが、サヨリは夜になると浅場に群れで集まるため、サヨリを狙ってシーバスも浅場に集まる。

特に産卵を控えた大型のシーバスが体力をつけるためにこのサヨリを荒食いすることも多く、釣れれば大型である可能性が非常に高い。

サヨリは最大で40cm程度になるが、シーバスが主に捕食しているのは15cm~30cm程度まで。

サヨリパターンのシーバス攻略

アミパターン

アミとはヨコエビやイサザアミなど1cmにも満たないプランクトンのことだ
汽水域に生息するアミは12月前後から6月前後の河川や河口付近で多く発生する。

バチパターンと重なることが多い。

アミパターンのシーバス攻略

ヒイラギパターン

冬と言えばヒイラギ。
ヒイラギとはひし形の小さい魚で砂地や泥地に生息している魚。

シーバスがメインに捕食するのは10cm前後のものが多く、特にこの時期になるとほとんどのベイトが沖に出てしまっているなのでヒイラギにシーバスがついている可能性は非常に高い。

シーズン全般は産卵前のお腹がパンパンの個体が混じるが、後半になると産卵を終えやせ細ったいわゆるアフターの個体が混じるのもヒイラギパターンの特徴だ

ヒイラギパターンでのシーバス攻略

バチ抜けパターン

バチとはゴカイやイソメなどの総称で、主に満月の大潮の夜に地中から抜け出し、産卵のため水中をただよう。これをシーバスがメインに捕食するのがバチ抜けパターン。

主に2月ごろから徐々に抜け出すようになり、だいたい6月ぐらいがバチ抜けパターンのシーズンとなる。特に関東では南側の内房から始まり、徐々に東京湾の内部でも始まりだす。ゴールデンウイークあたりが東京湾のピークとなることが多い。

主に大潮から中潮がからむ満潮からの下げのタイミングに抜けることが多いが、必ずしもその条件で抜けるわけではない。特に風が吹くと抜けにくい。

また、釣れるシーバスのサイズが比較的小さいのもバチ抜けパターンの特徴。

バチ抜けの時期とタイミング

バチ抜けパターンのシーバス攻略

バチ抜けなのにシーバスが釣れない12の理由

稚アユパターン

3月から5月の春と言えば稚アユパターン。

アユは10月~12月に川で産卵する。孵化した稚魚は川の流れで海まで流される。海で3cm前後まで成長すると徐々に河口付近に集まり、群れで遡上を始める。

集まった稚アユ狙いシーバスも河口や河川に集まってくる。

稚アユを追いかけて遡上したシーバスがそのまま居つくことが多いとも言われている。

稚アユパターンのシーバス攻略

ハゼパターン

冬になり表層にベイトがいなくなると始めるのがハゼパターン。この時期になると多くのシーバスが産卵のために沖にでるが、産卵しない個体は表層付近より水温が安定している深場にいることが多くなる。

また、ハゼは海底を這うように泳き、主に泥地に生息しているため、シーバスにとっては格好の餌となる。

河口などでも釣れることが多いが、2月、3月の河川や港湾などでこのパターンになることが多い。

ハゼパターンのシーバス攻略

イカパターン

5月から8月までのサーフや漁港と言えばイカパターン。20センチ前後のアカイカやスルメイカを狙っているシーバスが釣れる。メインとなるは夜。常夜灯の光に集まったイカを光の届かない暗闇でシーバスが待ち構えている。

イカが接岸する場所としない場所がはっきりと分かれるのも特徴。

イカパターンのシーバス攻略

ハタハタパターン

本来は深海に生息しているハタハタが産卵のために浅場へと接岸したのをシーバスが狙っているのがハタハタパターン。
ハタハタパターンの時期は12月から翌年の1月までの短い期間。また、基本的には秋田や新潟などの日本海側のみ。

20cm前後の個体が多いためハタハタを狙うシーバスもでかいことが多い。

接岸するのは深夜から朝マズメなのでナイトゲームが主体となる。

ハタハタパターンのシーバス攻略

イカナゴパターン

コウナゴともよばれるイカナゴは主にサーフや河口などの砂地に生息している。夜は砂に潜り、日の出と共に砂からでてくる。
これをシーバスが狙ったのがイカナゴパターン。

イカナゴは沖縄を除き、北は北海道から南は九州まで生息しているため、時期はずれるもののどの都道府県も起こりやすい。

イカナゴパターンのシーバス攻略

コノシロパターン

10月から3月にあるのがコノシロパターン。
主に冬から春にかけて、港湾や河口などで群れをつくって行動する。個体差はあるが主に20cm~30cmと比較的多いベイトのためコノシロの群れについているシーバスも大きい。

コノシロパターンのシーバス攻略

落ちアユパターン

落ちアユとはアオリイカなどと同様に産卵後にその生涯を終えるのだが、産卵後弱ったアユが川の流れに逆らえず徐々に川の下流への流されていく。この落ちアユをシーバスがメインで狙うのが落ちアユパターン。

アユのいる川限定のパターンにはなるが、15cm前後と大きめのアユが流れてくるため、ランカーサイズのシーバスも狙うことが可能だ。

地域によって始まる時期が変わりやすいが、主に早い所で9月からスタートし、スタートが遅い所では12月の初期ごろまで続く。

落ちアユパターンのシーバス攻略

マイクロベイトパターン

主に3月から6月になるとはじめるのがマイクロベイトパターン。
マイクロベイトパターンは特定の魚を指したパターンではなく、ボラの稚魚であるハクなど5cm未満のベイトをシーバスが主に捕食するパターンのこと。
先ほど紹介した稚アユパターンもマイクロベイトパターンの一種。

主に河口や港湾でなどでこのパターンが起きることが多い。

マイクロベイトパターンのシーバス攻略