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釣果

冬のヒラスズキ攻略

冬のヒラスズキ攻略

産卵シーズンである冬のヒラスズキ攻略

ヒラスズキは千葉県や石川県を生息域の北限とする暖かい海域を好む魚です。そのため冬はヒラスズキの活性が下がり、沖の深場から出てこずにショアから狙える個体数が少なく時期です。

しかし冬はスポーニングと呼ばれるヒラスズキの産卵時期でもあります。産卵をする個体は一定のサイズ以上に限られることから産卵絡みの捕食を行うヒラスズキは数こそ出にくくなるものの釣れれば大型である可能性が高くなります。

ここではそんな冬のヒラスズキ攻略の基本とシーズンの特徴についていくつかご紹介していきます。

初冬はまだまだヒラスズキが釣れやすい

初冬はまだまだヒラスズキが釣れやすい

冬と言っても初冬は気温の下がる日はあっても海水温まで下がりきっておらず、まだまだ活性の高いヒラスズキが釣れる可能性が高い時期です。

詳しい内容はこのあと記載しますが、ヒラスズキの産卵時期は12月~1月ごろであるため初冬には産卵直前の荒食いをしている個体も多くいます。そのため、接岸してくる個体が単に多くなるだけでなく日中でも活発にエサを求めて回遊している個体がおりデイゲームでもヒラスズキが釣れる可能性があります。

ヒラスズキの産卵時期は冬

ヒラスズキの産卵時期は冬

上記でも触れたようにヒラスズキの産卵時期は12月~1月ごろです。ただし、地域によって差があり早い地域では11月ごろからはじまり、遅い地域では3頃まで産卵している個体もいると言われています。
また、水温などによっても影響を受けるため年によって大きくズレることもありますが、北にいくほど産卵時期は早くなります。

通っているポイントよりも少し北側の釣果やスポーニング(産卵)の状態などの情報を仕入れることで数週間程度のズレはあるもののスポーニング別の攻略方法を予想することが可能となります。

真冬のヒラスズキ攻略は浅場よりも深場

真冬のヒラスズキ攻略は浅場よりも深場

冒頭でも記載したように真冬になり水温が本格的に下がりきると多くのヒラスズキの活性が下がりますので接岸してくる個体数が極端に減少します。
もちろん、そんな低水温なかでも接岸してくる個体もいますので冬でもヒラスズキを狙うことはできますが、そんな時期でも活性の高いヒラスズキが入ってくる可能性が高いのが水深のあるディープエリアです。

表層付近の海水は冬の冷たい風や気温の影響を受けて下がりやすいですが、ある程度の水深がある場所は気温などの影響を受けにくいため水温は低いものの安定しており、活性の高いヒラスズキが入ってくる可能性が浅場よりも高くなります。

秋や春のようにシャローエリアを狙うよりも冬は足元からしっかりと水深があるようなディープエリアを狙ったの方がヒラスズキを手にする可能性が高くなります。
また、シャローエリアで狙う場合も近くに深場があるようなポイントの方が釣れる可能性は高くなります。

冬はタイトに攻めれば釣果を伸ばせる

冬はタイトに攻めれば釣果を伸ばせる

出典:釣具のポイント

活性が下がっているヒラスズキを攻略するのであればシモリ(岩)などをタイトに攻める必要があります。春や秋など高活性な状態のヒラスズキが多い時期であればサラシの下にあるシモリなどを大雑把に攻めてもヒラスズキが食い上がってくることも多くなりますが、低活性になる冬はタイトに攻めないと出てこないヒラスズキが多くなります。

特に大型は警戒心が高いこともあり、捕食範囲が極体に狭くなりますので冬はシモリなどをできるだけタイトに攻めてみましょう。

晩冬はアフタースポーンのヒラスズキ

冬は大型ルアーも反応が良くなりやすい

出典:釣具のポイント

アフタースポーンとは産卵後を意味する釣り用語です。特に3月ごろになると全国的にヒラスズキの産卵が終了し体力のなくなったアフターと呼ばれるルアーを積極的に追うことができなくなった状態のヒラスズキが多くなります。

そのためシモリなどをタイトに攻めるだけでなく、スローアクションが有効になってきます。
また、ヒラスズキはヒラメのようにベイトやルアーに噛み付くような捕食はせずに、まわりと海水と一緒にベイトやルアーを吸い込むような捕食方法を取る魚です。そのためアフターになるとその吸い込む力も弱くなりますので、必然的にショートバイトが多くなったり、口の外にフッキングすることが多くなります。

ヒラスズキにはバイブレーションやシンキングミノーなど重量のあるルアーを使うこともありますが、冬は吸い込みやすいように軽量のミノーなどを中心に攻めた方がかかりも良くなり、バラシの軽減にも繋がってきます。

冬は大型ルアーも反応が良くなりやすい

冬は大型ルアーも反応が良くなりやすい

秋にメインベイトだったイワシも水温の低下とともに接岸する個体数が減少してきます。その代りに冬はコノシロなどの大型ベイトが多くなる時期です。また、春先に生まれたボラの稚魚も1年近くが経ち20cm前後まで成長している個体が多くなってきます。
そのため、磯やサーフ、ゴロタ浜などには大型のベイトが多くなり、ヒラスズキも大きなルアーに反応を示しやすくなります。

もちろん、必ずしも大型ルアーへの反応がよい訳ではありませんが、マッチザベイトの観点から考えてもルアーサイズを大きくした攻め方を取り入れた方が釣果アップを期待することができます。

冬は日本海側の磯が荒れやすい

冬は日本海側の磯が荒れやすい

冬は西高東低の気圧配置となり北からの風が吹く時期です。そのため太平洋側の海は比較的穏やかな日が多くなりサラシができにくくなります。一方、日本海側は北からの風によりいわゆる風波ができやすく様々なポイントでサラシが発生します。

普段は太平洋側をメインエリアにしているアングラーは、冬は日本海側への遠征も視野にいれても面白い時期でもあります。

季節別のヒラスズキ攻略

春のヒラスズキ攻略

夏のヒラスズキ攻略

秋のヒラスズキ攻略

冬のヒラスズキ攻略