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秋に大型アオリイカをエギングで釣る方法

秋に大型アオリイカをエギングで釣る方法

エギングで秋に大型アオリイカを釣る方法

秋と言えばその年に生まれた新子(しんこ)と呼ばれる子イカのシーズン。そのため秋のエギングと言えば子イカを狙った数釣りがメインになりやすい。
では大型のアオリイカは秋に釣れないのか?と言えばそうではない。アオリイカを含め様々な生物はより確実に子孫を残すために産卵時期をずらす個体がいる。産卵をずらすことで春に生まれた新子が何らかの原因で死滅しても種を存続させることができる。そのためアオリイカのメインの産卵時期である春から初夏にかけて産卵はせず秋に浅瀬に産卵しにくる親の大型アオリイカもいる。この親のアオリイカを狙えばキロイカと呼ばれる1キロ以上の大型アオリイカをエギングで釣ることは可能だ。そのため運が良ければ秋でも2キロ以上の大型がでることもある。

ここでは秋に新子の数釣りではなく、大型アオリイカの釣り方を紹介していく。

秋の名物であるアオリイカの数釣りに関しては「秋のアオリイカの数釣りの方法」に別途記載させていただいた。

4号エギで子イカを避け大型のアオリイカを釣る

冒頭でも記載したように秋は子イカの数釣りがメインとなりやすい。そのため一般的には小さな3号以下のエギを使用するアングラーが多くなる。

しかし子イカを釣ってしまえばスミを吐かれてしまい大型のアオリイカがいても警戒しエギに反応を示さなくなってしまう。
秋の数釣りを楽しみたいと言ったアングラーであれば小さいでエギを最初から使用すべきだが、秋でも大型のアオリイカを狙いたいアングラーは子イカを避けるためにも4号以上の大型のエギを使用しよう。

ただし、子イカは大型のアオリイカと違い警戒心が低く好奇心旺盛だ。そのため4号以上の大型のエギにも反応してしまうことも少なくない。しかし小さいエギに比べれば興味を示しても抱えることは極端に少なくなるため子イカを避け大型のアオリイカを狙うことができる。

もちろん、そのポイントで大型のアオリイカからの反応がなければ、ランガンし他のポイントで大型を狙ってもいいし、エギのサイズを小さくし数釣りを楽しんでもいい。

秋の新子のいる場所と大型のアオリイカがいる場所は違う

そもそも大型のアオリイカは産卵のために岸に近づいてくる。そのため、秋に大型のアオリイカを狙うのであれば藻場の多い場所を狙うのが基本となる。アオリイカはゴンダワラやアオモと言った海藻に卵を産みつけるため藻のある場所には秋でも産卵のために接岸してくるアオリイカが多い。

一方、新子は生まれたばかりのため餌を沢山捕食するために岸近くにいる。また新子は体が小さいことから潮の流れの早い外洋には出ていけず比較的流れの緩やかな漁港内などにいることが多く、親イカと子イカではいる場所が基本的には異なる。
もちろん漁港内など新子のいる場所でも藻場があれば大型のアオリイカが寄ってきていることもあるし、磯の藻場に大型のアオリイカがいても小魚が多ければ子イカがいることもある。

しかし目的は大きく異なるため大型のアオリイカを狙うのであれば、基本は藻の生えている付近を攻めると釣れやすい。

大型を釣るならボトムを中心にエギを泳がせる

アオリイカは大きくなるほど警戒心が高くなる。エギングで釣られた経験はもちろんのこと青物などに襲われた経験などから大きくなるほど警戒心が高くなると言われている。

一方、子イカはそう言った経験が圧倒的に少ない。そのため小型ほど表層付近におり、大型ほどボトム付近にいることが多くなる。
もちろん、ナイトゲームなどでは大型も表層近くまで浮いてくることもあるが、子イカほど表層まで浮いてくることは少ない。また、子イカを避ける意味でも秋に大型を狙うのであればボトムを中心としたスタイルでエギングをした方が効率良く大型を狙うことができる。

水深のある場所で秋の大型アオリイカを狙う

上記でも記載したが大型はボトムにいる。そのため、大型のアオリイカは水深の浅いシャローエリアよりも水深のあるディープエリアにいることが多い。
秋に大型を狙うのであれば基本的には水深のある場所を攻めよう。

また、シャローエリアであっても大型いる場所がある。それはディープエリアが近くにあるシャローエリアだ。シャローエリアが広く沖まで続く場所よりもディープエリアに隣接しているシャローエリアの方が圧倒的に大型の個体は多くなる。
近くに水深のある漁港や磯がないと言ったエギンガーはディープエリアが少しでも近い堤防の突端や沖に長く伸びた岬などがある磯に入るようにしよう。

手前よりも沖の方に大型のアオリイカがいる

基本的に海は岸に近いほど浅く、沖にいくほど深くなっている。つまり沖を攻めることで上記で記載したような水深のある場所を攻めることができ、秋でも大型を狙うことが可能となる。
最初に記載したように4号以上のエギを使用することで遠投しやすくなり沖の深場を攻めやすい。

秋の朝マズメや夕マズメならシャローエリアでも可能性がある

基本的に大型は深場にいるが、シャローエリアに入ってこない訳ではない。水深の浅いシャローエリアは外敵から身を守れるだけでなく、餌となる小魚の逃げ場所が制限されるためアオリイカにとっては絶好の捕食場所となる。

特に秋はカタクチイワシやアジなどアオリイカのメインベイトとなる魚が多く接岸してくる時期であり、そう言った小魚は、日中は外洋を泳ぎ回りプランクトンなどを捕食するが夜になるとアオリイカや青物などから身を守るためにシャローエリアにいることが多くなる。

つまり、朝マズメなどはシャローエリアから出ていく小魚を狙い通り道のシャローエリアにアオリイカが待機していることが多い。また、夕マズメもシャローエリアに入ってくる小魚を狙い通り道にアオリイカが待機していることが多くなる。

つまり秋の朝マズメや夕マズメであればシャローエリアで大型のアオリイカを狙うことが可能だ。

青物が釣れる場所は避ける

秋といえば青物が釣れる時期でもある。アオリイカは大型と言えど海の食物連鎖の中で決して上位にいる生物ではない。特にブリやカンパチと言った青物はアオリイカなどのイカ類を好んで捕食する。
そのため青物が多く釣れるような磯や漁港は例え藻場や水深があってもアオリイカがいることは少ない。もちろん絶対にいないわけではないが少なくとも青物が回遊してきている最中はアオリイカもエギに反応を示しにくくなる。

青物が入ってこないポイントを選ぶことも秋の大型アオリイカの釣り方の基本となる。

晩秋よりも早秋の方が大型が釣れやすい

水温が下がると多くのアオリイカは深場へと移動してしまうため、水温が下がりすぎてしまうと晩秋には産卵する大型の個体もいなくなってしまう。

水温が下がる晩秋よりも産卵時期の水温に近い早秋の方が大型が釣れやすい。もちろん、年によって晩秋でも水温の高い年などもあるし地域によっては晩秋でも水温が高い地域があるが、基本的には早秋ほど産卵をしにくる個体が多い。

ただし、近年は温暖化の影響でそういった時期が遅れる傾向にある。より正確な情報を得るにはアングラー自ら釣り場に行くしかないが、釣具屋さんや釣友、さらにはSNSなどでも情報を得ることでいつごろから始まり、いつごろまで続くのか地域を考慮し正確な情報を得ることが可能となる。

春に大型の釣れた場所は秋でも釣れる可能性が高い

秋に接岸してくる大型は春同様に産卵のために接岸してくる。そのため春に大型が釣れた場所は産卵に適している場所ということになるため、秋にもアオリイカが接岸してくることが多い。
春に釣れる場所を覚えておくことで秋でも大型がいる場所を事前に予想することができる。

秋の大型を狙うのであればランガン

何度も記載しているように秋にもアオリイカは産卵しに接岸してくる。ただし、春ほどその数は多くはない。
そのため、春に釣れたと言っても必ずしもその場所にアオリイカが入ってくるとは限らない。もちろん全く釣れた実績のない場所よりも春に釣れた実績のある場所の方が釣れる可能性は高いものの確実とは言い切れない。

秋だけでなく様々なポイントをランガンしながらアオリイカを探すのはエギングの基本とも言える釣り方だが、秋こそランガンスタイルで様々なポイントをまわり大型のアオリイカを探そう。

大きな墨跡を探す

墨跡はアオリイカが釣れるポイントを探す上で重要な目印となる。しかしその墨跡の大きさには違いがある。
大きいアオリイカが吐いた墨跡はやはり大きく、子イカの吐いた墨跡は小さい。秋でも大きな墨跡がある場所は大型の回遊が期待できる場所となる。

日中よりも夜のナイトゲームの方が釣れる確率が高い

今でこそタックルの進化やデーゲームでの釣り方が確立されているため日中にもアオリイカを釣ることはできるようになったがエギングと言えば昔は夜のナイトゲームしか行われなかった。もちろん一部のアングラーは昔から日中にも行っていたのかもしれないが、それほど夜は釣れやすい。

夜はアオリイカの警戒心が緩むためエギへの反応も良くなりやすい。特に大型のアオリイカは日中よりもマズメや夜に餌を捕食する機会が多くなる。
つまり秋でも大型のアオリイカを狙うのであればナイトゲームの方が釣れやすい。

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