釣果
春のヒラスズキ攻略
ベストシーズンとなる春のヒラスズキ攻略
春はヒラスズキのベストシーズン。産卵を終え疲れ切ったヒラスズキが体力を回復させようとベイトを積極的に追い回すためルアーへの反応もよくなる時期となります。そのため、数だけでなくランカーなどの大型が交じることも多いのが春の特徴です。
また、春になると水温の上昇と共にヒラスズキの活性も上がり、ベイトの数も増えるため普段は沖の深場にいるヒラスズキも接岸する機会が多くなります。
今回はそんな春のヒラスズキ攻略の基本や春の特徴などについてご紹介していきます。
春の大型アオリイカが釣れだす頃にヒラスズキも釣れだす
春といっても年によって水温の上がり方が異なるためヒラスズキのシーズンインが早い年もあれば遅い年もあります。そのため一概には言えませんがゴールデンウィーク前後から本格的に始まることが多いと言われています。
また、アオリイカの釣果が1つの目安となります。アオリイカは水温が15度以下の場合には沖の深場で大人しくしていることが多いですが、15度を超えてくると産卵のために接岸してきます。
そして水温が15度を超えてくるとヒラスズキにとっても適水温に近づいているため接岸してくる個体数も多くなります。
エギングなどでアオリイカの釣果が聞こえだしたら春のヒラスズキのシーズンインとなっている可能性がありますので目安としてみてください。
初春は水温変化に注意
仮に水温が15度を超えていてもヒラスズキの活性が高くなっているとは限りません。特に初春は寒い日もあれば暖かい日もあり、気温が変化すれば当然水温も変化してきます。そのため前日の水温が16度以上であったとしても当日の水温が15度以下になるようならヒラスズキの活性は低くなりやすい傾向にあります。
あくまでも前日や前々日などの水温と相対的に比較することでヒラスズキの活性を予想することが大切です。
4月になれば全国的にヒラスズキの産卵が終わっている
出典:釣具のポイント
冬に産卵するヒラスズキ。地域差があるため一概には言えませんがおおよそ12月~1月ごろが産卵のピークとなります。中には遅く産卵する個体もいますが、だいたい春前の3月頃にはほとんどのヒラスズキが産卵を終えていると言われています。そのため早ければ2月、遅くとも4月にはアフターと呼ばれる産卵(スポーニング)を終えたヒラスズキが体力を回復しようと積極的にベイトを捕食する。
春のヒラスズキにはスローアクションで攻略
「初春は水温変化に注意」でも記載しましたが春はまだまだ水温の低い日が続くことも多い季節です。水温が低ければ、真冬ほどではないにしろヒラスズキの活性も下がりやすい傾向にあり、上記で記載したように産卵で体力がなくなった個体が多ければ、素早いルアーの動きを追いきれません。
そのため春にヒラスズキを攻略するのであれば時期が早いほどスローアクションが効果的となります。
タイトに狙えば早春に多いアフターのヒラスズキも攻略できる
体力のないヒラスズキはすばやく動くルアーを追いきれなくなるだけでなく捕食範囲も狭くなりやすい。そのためシモリ(沈み根)から離れた位置にルアーを通してもヒラスズキが下から食い上げてくることが極端に少なくなります。そのため特に早春はサラシの下にあるシモリの近く、つまり狭くなったヒラスズキの捕食範囲にルアーを通すなどの攻略が必要な時期となります。
晩春になるとヒラスズキも活性が上がってくる
出典:釣具のポイント
晩春になるとアフターでゲッソリと痩せていたヒラスズキも減り、多くのヒラスズキが体力を回復しています。そうなると、スローアクションやピンポイントな攻略でなくてもヒラスズキのバイトが得られるようになり、比較的簡単にヒラスズキを釣ることができるようになります。
高活性な春はとにかくランガン
上記のように春のハイシーズンになるとヒラスズキは釣れやすくなるものの、多くのアングラーがヒラスズキを求め動き出すため、有名ポイントだけでなく普段は人影の少ないポイントでもヒラスズキアングラーが見かけるようになります。
そんな中、釣果を大きく左右する要因は広範囲を攻められたかどうかにかかってくることが多くなります。
そもそもヒラスズキは1つのポイントに対して数投で決着がつくことが多く、先にポイントを攻めたもん勝ちとなるケースが多い。
他のアングラーが入っていないポイントに誰よりも先に入ったり、他のアングラーが少なくなるような遠いポイントなどをどんどんランガンし攻めることで釣果アップを期待することができます。
河口近くのポイントが春は釣れやすい
春は回遊性のあるベイトの接岸だけでなく、冬から春先に生まれた稚アユなどのベイトが河口付近に集まる時期でもあります。そのためベイトが増える河口付近はもちろん、河口が近くにあるサーフや磯などにもヒラスズキが多く接岸してきます。
また、アユが生息する河川がない地域でもボラの稚魚であるハクやイナッコなどが河口付近に集まるためヒラスズキが捕食をしに集まってくる可能性は高くあります。
梅雨の時期はサラシができやすいが、濁りもでやすい
6月から7月ごろの梅雨の時期になると、低気圧が接近する機会が増えますのでサラシができやすくなります。サラシができれば必然的にヒラスズキ日和となる日が多くなります。
また、雨による増水で河川にいるベイトが流されてることもあり、河口付近にはヒラスズキが多く接岸してきます。
ただし、増水により河口周辺は濁りが発生することも多く、濁りが出てしまうと濁りを嫌うヒラスズキは接岸してこなくなってしまいます。
つまり春は天候などの状況変化に合わせてポイントなどを変えられるかどうかが釣果を大きく左右します。
普段から濁りが出やすいポイントや増水時に釣れやすいポイントなどを調べておくとどんな状況でもヒラスズキを安定して手にすることができるようになるはずです。
季節別のヒラスズキ攻略
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
港湾でシーバスの釣れる11のポイント
-
河口でシーバスが釣れるポイント
-
ヒラメ狙いのワームアクションとリグの種類
-
夏のヒラメ釣りとルアー選択
-
アジのサビキ釣り(超入門)釣れる時期や仕掛けの種類、9つのコツ
-
シーバス用リーダーはフロロ?ナイロン?
-
ボートシーバス(オフショア)をプロのアングラーから学べる動画
-
シャクリ方でショアジギングのアクションを変える(動画付き)
-
サーフやゴロタ浜のヒラスズキ(砂ヒラ)を攻略するためのポイント
-
エギングの10のシャクリ方とやり方のコツ
-
夏のシーバス攻略
-
野池のブラックバス攻略のためのポイント
-
ブラックバスを攻略するなら知っておくべきポイント
-
雨やくもりの日はシーバスが釣れやすい理由
-
夏にアオリイカをエギングで釣る方法
-
ヒラメやマゴチ用リーダーはフロロ?ナイロン?
-
ばらす原因から考えるシーバスのバラシを減らす14の方法
-
ヒラメとは?ヒラメの生態
-
春のプリスポーニングからアフタースポーンまでのブラックバス攻略
-
高木孝さんから釣り方を学べる動画
-
磯のヒラスズキ(磯ヒラ)を攻略するためのポイント
-
ヒラメを釣るなら知っておくべきヒラメの31の生態
-
東条海岸・東条サーフ(千葉県鴨川市)
-
ヒラメ・マゴチの釣り方を近藤清之氏の動画から学ぶ