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釣果

ランカーシーバスの釣り方のポイント

ランカーシーバスの釣り方のポイント

アングラーの夢であるランカーシーバスの釣り方のポイント

シーバスアングラーなら誰でも1度は釣ってみたいランカーシーバス。ランカーシーバスは河川や港湾、サーフなどどこにでもいる可能性があるが、釣れやすい場所とそうでない場所がある。また時期によってもランカーの出やすい時期とそうでない時期がある。

ここではランカーシーバスを釣りたい、釣ってみたいという方向けにランカークラスの釣り方のポイントと時期について説明していく。

ランカーシーバスの釣り方のポイント

ランカーシーバスは誰にでも釣れるチャンスがある。しかし釣り方のポイントを知っているだけでその確率は大きく変わってくる。ここではランカークラスを狙って釣るためのいくつかの釣り方のポイントを紹介していく。

ランカーシーバスの釣果のあったポイントで釣りをする

ランカーシーバスを釣る上で最も大事と言っても良いのがランカーシーバスの釣果があったポイントに行くことだ。
シーバスはもともと海の魚であるにも関わらず、住みやすい環境を見つけるとそこが淡水域であっても居つく。そのため、河口から数十キロも上流の河川でもシーバスを釣ることができる。

つまりランカーシーバスの釣果が上がっているポイントと言うことは、そこは大型のシーバスにとって住みよい環境が整っている事となる。特に定期的にランカーの釣果がある場所は、大型のシーバスにとってより良い環境であることが多い。
逆に言えばランカー釣果がない場所で狙っても釣れる可能性は低い。もちろん誰にも開拓されていない穴場的なポイントであったり、たまたまランカークラスがそこを通ることもあるだろうが、なかなかそう言った場所や機会に遭遇するのは難しい。

ランカーシーバスをまずは釣ってみたいという方は、そういった場所よりも実績のあるポイントに入るのがおすすめだ。

ランカーシーバスは動かない

ランカーシーバスはその体の大きさから小型のシーバスよりも消耗する体力が多い。また、シーバスは1年目で約20cm、2年目で約40cm、3年目で約60cmと成長するためランカーシーバスと呼ばれる80cmになるには最低でも4年が経過していることになり、非常に賢く、釣られた経験がある個体も多いため警戒心が強い。

そのため、河川であれば、小型シーバスが浅瀬などに積極的に餌を捕食しにいくのに対して大型の個体は瀬尻など深く掘れている場所に身を隠し、できるだけ体力を使わずに流れてくる小魚を待ち伏せていることが多い。
橋脚にできる明暗も同じことが言える。警戒心の比較的低い小さい個体が明暗の境目の近くにいることが多いのに対して、ランカークラスは境目よりも少し下がった暗部にいることが多い。さらに橋脚に身を寄せるように張り付いていて明暗の境目近くまでに出てこない個体もいる。

ランカーシーバスを狙うのであれば、そういった場所にもピンポイントでルアーを通してやることでランカークラスを狙って釣ることができる。

大潮の日を避ける

大潮の日は潮の干満の差が大きくなるためシーバスアングラーがポイントに集結する。人気のポイントでは、マズメ時や潮止まりの前後などになると数メートル間隔でアングラーが並びルアーを投げている場所も少なくない。そのため、シーバスにかかるプレッシャーは相当なものになり警戒心の高いランカークラスは釣れる前にスレてしまう可能性は非常に高い。

そのためそう言った状況になりずらい大潮の日を避けるのもランカーシーバスが釣れる可能性を少しでも上げるための釣り方となる。

また、潮止まり後の下げ始めや上げ始めよりは、その前にある潮止まり前の下げ止まりや上げ止まりの時の方がプレッシャー受けていないため釣れる可能性は高い。

天候の悪い日に行く

雨や風はアングラー側にとっては釣りをしにくい状況ではあるが、雨によってできる水紋や風によってできる波紋によってランカーシーバスの警戒心は薄れる。そのため、警戒心の高いシーバスも深場などから出てきて積極的に餌を捕食する。

また、上記の大潮の日であってもこういった天候の日は、アングラーも少ないためシーバスにプレッシャーがかかりにくい。

さらに雨などにより濁りが出てればアングラーの存在がシーバスから見えにくくなり釣れる可能性は高くなる。

人と違うルアーを使う

人と違うルアーを使うのもランカーシーバスを狙う上で重要な要素だ。
先程も記載したがランカーシーバスともなると釣られて経験がある可能性が高い。そのため他のアングラーが使用しているルアーに慣れてしまっている可能性がある。もちろん人気のルアーが釣れないと言う訳ではないが、人と違ったルアーを使うことでシーバスの警戒センサーに引っかからずにバイトへ持ち込める可能性は高くなる。

新しく発売されたばかりのルアーはもちろんのこと、中古釣具店などにある数年前に廃盤になったルアーなどは現在にない波動や形状をしていることも多いのでぜひ試してみてもらいたい。

※廃盤になったルアーの中には釣れなくて売れず廃盤になったルアーも多い。廃盤でも釣れるルアーを選ぶにはネットなどで過去に釣果が多い物を選ぶのがおすすめだ。

大型のベイトパターンの時は釣れやすい

大型のベイトパターンと言えばコノシロ。コノシロは30cm前後まで成長するためシーバスが捕食するベイトの中では大型の分類になる。このコノシロパターンの時期となる11月から2月ごろは産卵前にあたり捕食できるシーバスも大型に限られるためコノシロの群れを狙うことでランカーシーバスも釣れやい。

他にもイカパターンなども比較的大型の個体が釣れる可能性が高い。

コノシロパターンのシーバス攻略

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産卵に向かう途中のシーバスを狙い撃ち

何度も記載しているがシーバスは産卵のために冬になると沖にでる。
ただし、一気に沖へと泳いで行くのはなく、河川の上流部から下流部へ、下流部から河口、そして沖へと数日をかけて徐々に出ていく。
特に東京湾などでは河口から港湾、港湾から内房、内房から南房総を通り徐々に沖へとでていくため、時期に合わせてポイントを変えることで産卵に向かう途中のシーバスを狙い撃ちすることができる。

ただし、移動する時期は毎年大きく異なるため、ネットの情報はもちろん、釣具屋さんや他のアングラーから積極的に情報収集を行い先回りする必要がある。

しかしうまく先回りできれば、誰もいないポイントでランカーシーバスを連発することが可能だ。

冬以外は河川

産卵する冬を覗き、ランカーシーバスを狙って釣りやすいのが河川だ。サーフはもちろん、東京湾などの港湾でもシーバスが深場に移動してしまった場合、ショア(岸)からではどうやっても釣ることはできない。
しかし河川は川幅の制限があるため、狙えないポイントは少ない。そのため、河川ではランカーシーバスを狙って釣ることが可能となる。

また、「ランカーシーバスは動かない」でも記載したように大型のシーバスは小型のシーバスを寄せ付けず、単独で瀬尻などの深い場所にいることが多いため、そう言ったポイントを狙うことでランカーシーバスに絞って狙うことができる。

ドリフトは必須

繰り返しになるが、ランカーシーバスは非常に警戒心が強くルアーのサイズやカラーだけでなく、ルアーの動きにも気を配る必要がある。
そのため川の流れによって流されてくる弱った小魚を演出できるドリフトは必須となる。
もちろんドリフト以外でも釣れる可能性は十分にあるが、よりナチュラルな演出をすることでランカーシーバスはもちろんメータークラスのシーバスを狙うことが可能となってくる。

時期によってランカーの出やすい時期と出にくい時期がある

早春

春の始まりにあたる早春(2月から3月ごろ)は冬に産卵したシーバスが産卵後の体力回復のためにベイトを積極的に捕食する。そのため、この時期はランカークラスが釣れる可能性は高い。
ただしこの時期のランカーシーバスは、逃げ回るベイトを追い回し捕食するだけの体力がないため、流れに逆らえないアミなどをメインに捕食していることが多い。
また、小型のサイズが釣れやすいバチ抜けパターンも、この時期ばかりは小型の中に大型やランカークラスのシーバスが交じることも多い。

アミパターンのシーバス攻略

バチ抜けパターンのシーバス攻略

秋から初冬

早春とは真逆に秋から初冬にかけても産卵のために体力をつけておきたいため、ランカークラスのシーバスが釣れる可能性が高い。
ただしこの時期のシーバスは早春のシーバスとは違い体力があるため積極的にベイトを追いかけて捕食する。

真冬

地域差を含めほとんどの個体が産卵に向かう12月から2月になると河川はもちろん港湾などでも大型の個体が釣れにくくなる。もちろん中には産卵しない個体もいるため絶対に釣れないと言う訳ではないが、大型の個体は産卵場所である沖の深場に向かうため個体数は減少する。

しかしこの時期でも外洋が荒れた日にはランカーシーバスを狙うことが可能だ。
外洋が荒れると産卵に向かうシーバスは波の影響の少ないシャローエリアに入って時間をやり過ごすことがある。
そのためポイントによってはランカーシーバスが群れをなして泳いでいるのを見ることもある。さらに、この時に太平洋側では南風、日本海側では北風が吹くとシーバスが沖の産卵場所に向かわずシャローエリアにいることが多くなる。