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釣果

ヒラメ釣りでワームを使う7つメリットと5つデメリット

ヒラメ釣りでワームを使う7つメリットと5つデメリット

ワームのメリットとデメリット

ヒラメをルアーで狙う際にはミノーやメタルジグだけでなくワームもよく使われる。
ワームは場所などの条件によってはミノーやメタルジグよりもよい釣果を出すことが可能だ。

そんなワームだが良い所もあればそうでない所もある。
ここではヒラメを釣る際のワームのメリットとデメリットについてご紹介していく

ワームのメリット

スレにくい

ワームと比較した際、ミノーやメタルジグと言ったハードルアーからでる波動は大きい。それゆえにヒラメやマゴチと言った魚に広範囲にアピールすることができる。しかしその一方で、何度も投げるうちに捕食範囲に入らなかったがミノーやメタルジグが視界に入っていた魚が警戒しだしてしまう。

ヒラメはルアーが近くを通らないとバイトしてこなかったり、近くにきても通す方向によってバイトしてこないこともある。そんなヒラメに何度も近くをルアーが通ることで本来であればバイトしてくるはずの魚が警戒してしまいルアーに食いついてこなくなってしまうケースもある。

一方、波動が小さいワームであれば、何度通してもスレない。(スレにくい)
スレないことで、同じポイントを何度も通すことができ、色を変えたり、形状を変えたり、通す角度を変えたりと1匹のヒラメに対して様々なアプローチをすることが可能になる。

音がでない

警戒心の強い個体の中には波動だけでなく音に警戒している個体もいる。特に大型の座布団などと呼ばれるヒラメは警戒心が強いものが多い。

ミノーなどの中には音のでないサイレントタイプのルアーもあるが、フックがルアー本体にあたることでかすかだが音がでる。一方ワームはそう言った音がほぼでない。そのため警戒心の高い個体にも警戒心を与えずアプローチすることが可能になる。

小魚の波動に近い

ヒラメを含め魚には人間よりも視力が低い代わりに側線と呼ばれる水中で伝わってくる振動などを感じるための器官が備わっている。
そのため、小魚が尾びれや全身を振るわせて泳ぐ際に発生する微弱な波動を感じ取りターゲットを補足している。

その小魚が出す波動と近い波動を出せるのがワームだ。ワームは柔らかい素材でできているためミノーはもちろん、メタルジグと言ったハードルアーでは出すことのできないリアルな波動を出すことができる。そのため、警戒心の高いヒラメはもちろん、食い気の薄れたヒラメにも効果がある。

もちろん、ミノーやメタルジグで釣れないわけではないが、ワームであればそういった警戒心の高いヒラメにも警戒されずにアプローチすることが可能だ。

ボトムを攻めやすい

ヒラメは海底に身を潜める魚のため、ボトムを意識してルアーを泳がせる必要がある。そのため、海底にある岩などに根掛かりしてしまう可能性が高い。

ミノーなどはトレブルフックと呼ばれる3本針が1つになったフックがルアーの下についているため、根掛かりの可能性が高い。
一方、ワームの場合、写真のような1本針のフックが上向きになっているジグヘッドと呼ばれるものに刺し使うことが多い。
フックの向きが上向きについているため、仮に海底の岩などに接触しても根掛かりがしにくい。

最近ではワームに使用するジグヘッドにトレブルフックが付いているものやフックが下向きになっているものも多く出てきているが、海底付近に岩などが多い場所では従来のジグヘッドを使用することで根掛かりを気にせずボトムを攻めることができる。

ワームは安い

コストが安いのもワームの魅力の1つだ。
ミノーなどが1つ数千円するのに対して、ワームは複数個入って何百円前後で購入できる。
上記の「ボトムを攻めやすい」でも記載したがヒラメ釣りに根掛かりはつきものだ。ついていない日にはミノーを3つも4つもなくすことだってある。
もちろんワームが絶対に根掛かりしないわけではないが、仮に根掛かりしてしまった場合でもお財布には比較的優しい。

ワームは違和感が少ない

一方ミノーなどは硬い素材でできている、そのため、ルアーに食いついてきたヒラメはバイト直後すぐに違和感を感じ離してしまう。

一方、ワームは先ほども記載したが柔らかい素材でできている。
そのため、バイト直後でも違和感を感じることが少ない。むしろほとんどの個体がバイト後も餌だと勘違いし続けるので長い時間ワームをくわえていることが多い

そのため、ミノーであればバイトの瞬間即時に合わせを入れなければならないのに対してワームであれば多少合わせが遅れても針にかかることが多い。

においによる集客ができる

魚には人間と同じように鼻があり、においを感じることができる。
ミノーやメタルジグにはにおいがつけられないのに対してワームにはにおいをつけることが可能だ。

においによって集魚効果が期待できることはもちろんのこと、上記の「ワームは違和感が少ない」と同じように違和感を感じさせず、アタリの後に深くバイトさせることも可能になる。

基本的には購入時ににおいがついていることが多いが、自分の好みに合ったにおいを付け替えることも可能。

ワームのデメリット

ワームにはたくさんのメリットがあるがデメリットもある。
ここからはワームのデメリットについてご紹介していく。

波動が弱い

メリットの「小魚の波動に近い」でも記載したが、ワームだけが出せる微弱な波動はデメリットにもなる。

ミノーなどは波動が大きいことで遠くにいるヒラメにもルアーの存在をアピールすることができるが、ワームは波動が小さいため近くにいるヒラメにしかアピールすることができない。
特に濁りなどがある時は、ヒラメの上をワームが通っても波動だけしか伝わらず、ルアーを見つけてもらえない可能性が高くなる。

フラッシングによるアピール力が弱い

フラッシングとはルアーに光が当たることで光が反射しキラキラと光ること。
ミノーやメタルジグには表面にホログラムシートなどが張られているため、強いフラッシング効果がある。

一方ワームにもラメなどがつけられておりフラッシングするが、ミノーなどと比べればその効果を小さい。

そのため、「波動が弱い」で記載したのと同様に遠くのヒラメにはアピールすることができない。

切れやすい

ワームは柔らかい素材でできていることがメリットでもあるがデメリットでもある。

ターゲットとしているヒラメはもちろん、マゴチなどは歯が鋭い。そのため、ヒラメやマゴチなどが一度かかっただけで切れてしまうこともある。

また外道であるフグなども歯が鋭く、フグなどが多いサーフでは一投しただけでワームが虫食い状態になってしまうこともある。

手返しが悪い

ヒラメ釣りでワームを使用する場合、ゆっくりとスローに誘うのが基本となる。そのためミノーなどと比べると手返しが悪くなる。
特にワームではフォール中(ルアーが海底に沈んでいく際)にあたりが多くでやすい。そのため軽いジグヘッドを使いフォールの時間を長くとれるようにすることも手返しが悪くなる原因の1つだ。

テールにフックがない

ヒラメは自分の上を通る獲物に襲い掛かりますそのため、ルアーのテール(後ろ)よりも前側または中央付近に食いついてくることが多くなる。
しかし、中には後ろからルアーを追いかけてバイトしてくる個体もいる。

ミノーやメタルジグであればルアーのテールにもフックがついているので、追いかけてくってきてもフックにかかることが多いが、ワームの場合、前方または中央付近までしかフックがないため、そういったバイトに対してのフッキング率が悪くなる。

フックにはかからずワームだけちぎれてしまうことも少なくない。