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ブラックバスの3種類のバイト方法

ブラックバスの3種類のバイト方法

ブラックバスの3種類のバイト

ブラックバスを釣る上で知っておくべきことにバイトの種類がある。もちろんその中には餌を捕食するためのバイトもあるが、ブラックバスに限らず魚は1日中餌を捕食しているわけない。そのため餌を捕食するためのバイトだけしか知らなければ、フィーディングと呼ばれる捕食の状態に入っているブラックバスしか釣ることはできない。

しかしその他のバイトも知ることで、捕食モードに入っていないブラックバスも狙っていくことが可能となる。また、捕食によるバイトだけを考えてしまうと、ナチュラルなルアーカラーに偏ったり、ミノーなどリアルなベイトに近いルアーしか選択出来なくなってしまう。一方、その他のバイトを知ることでルアー選択やカラー選択も変わってくるはずだ。

ここではブラックバスの3つのバイトについて紹介していく。

捕食のためのバイト

捕食のためのバイト

最も基本的なバイトである捕食のためのバイト。ルアーフィッシングで釣れる魚のほとんどはルアーを餌だと勘違いさせバイトさせる。もちろんブラックバスも同様でルアーを餌である小魚や虫と勘違いさせることでバイトしてくる。
ストレート系のワームなどであればミミズを連想しやすいし、ミノーなどの形状は小魚そのものだ。
ブラックバスが捕食状態に入っていることが大前提になるが、そういった状態のブラックバスの前にルアーを通すことでブラックバスを釣り上げることが可能となる。

ちなみにブラックバスなど魚を捕食するフィッシュイーターには様々な捕食方法がある。例えばヒラメなどは餌に噛み付くように捕食する魚だし、真鯛などは貝などを捕食することが多いためルアーや餌を一度に飲み込まず少しずつかじるように捕食する。
一方、ブラックバスは、ヒラメや真鯛などが餌だけにバイトするのとは大きく違い、まわりの水と餌を同時に吸い込むように捕食する。吸い込んだ水はエラブタをと通して排出され餌だけが胃の中へと入ってくる。
比較的口の大きな魚はこの捕食方法をとることが多く、海ではシーバスなどが同じような捕食をする。

リアクションバイト

リアクションバイト

すでにブラックバスを釣ったことがある方なら聞いたことがある方も多いと思うが、ブラックバスは急激に動くものに対して反射的に口を使うリアクションバイトをする魚だ。

なぜブラックバスがリアクションバイトをするのかは定かではないが、本能的な反射行動だと言われている。そのため満腹状態であっても目の前で急激な動きをするルアーに対して思わず口を使ってきてしまう。
そのためミノーやクランクベイトなどをリトリーブしている際にロッドアクションなどで急激な動きを加えることでブラックバスのリアクションバイトを誘発することが可能だ。

また、動きだけでなく光るものにもブラックバスはリアクションバイトをする。その光に対するリアクションバイトを誘発させる代表的なルアーがスピナーベイトだ。
スピナーベイトは誰がどう見てもブラックバスの捕食対象である虫や小魚などには見えない。しかしブレードが日の光を反射させることで光りブラックバスのリアクションバイトを引き出すことができる。

どちらの方法にせよブラックバスのリアクションバイトを利用することで、バスの活性が下がりやすい日中などはもちろん、ほとんど餌を捕食しない冬などでもブラックバスを攻略していくことが可能となる。

威嚇のためのバイト

威嚇のためのバイト

ブラックバスは縄張り意識の高い魚だ。スクールと呼ばれる群れを形成することも多いが50アップや60アップなどのデカバスになってくると単独で行動することが多くなり、近くに寄ってくるその他のバスや魚を威嚇するために口を使う。

威嚇のためのバイトとして代表的な行動をとるのがスポーニングと呼ばれる産卵時期のオスだ。ブラックバスはオスがスポーニングベッドと呼ばれる産卵床を作り、それを気に入ったメスのブラックバスと産卵行動をする。産卵後、メスはスポーニングベッドから離れるのに対してオスは卵や稚魚を守るためにスポーニングベッドの周辺にいることが多くなる。
そんなスポーニングベッドにいるオスは小魚から卵や稚魚を守るため近くによってくる別の魚に威嚇をする。
もちろん、ルアーなどがそういった縄張りに張ってきても口を使ってくる。

つまりルアーを縄張り意識のあるブラックバスの近くに通すことで威嚇によるバイトを誘発することも可能だ。
もちろん時期やサイズなど限定的なバイトになるが、うまく利用すればどんな状況でもブラックバスを釣り上げていくことが可能となる。

最後に

冒頭でも記載したがブラックバスは1日中捕食をしている訳ではない。そしてそう言った時間帯は限りなく短い。つまり捕食によるバイトだけでは1日の釣りの中でそう何度もチャンスが来るわけではないため、リアクションバイトや威嚇によるバイトを誘発することで1日の釣りの中でバイトチャンスを何倍にも増やすことができる。