釣果
急深サーフのヒラメ攻略のポイント
急深サーフのヒラメ攻略のポイントと釣り方
サーフと呼ばれる海岸には遠浅サーフと急深サーフ(ドン深サーフ)がある。遠浅サーフは波打ち際から沖に向かってなだらかに深くなっていくのに対して急深サーフは地域によって異なるが、基本的には波打ち際からいきなり深くなっている。
どちらのサーフでもヒラメが釣れる可能性があるが、今回は急深サーフの攻略法について紹介していく。
急深サーフでヒラメの釣れるポイント
ここでは急深サーフでも代表的なヒラメの釣れるポイントをご紹介していく。
基本的に釣れるポイントは遠浅サーフ、急深サーフともに大きな違いはないので「サーフでヒラメの釣れる12のポイント」も時間があれば読んでいただきたい。
基本は手前のブレイク
遠浅サーフでは波打ち際から数十メートル先にブレイクがあることが多いのに対して急深サーフは波打ち際から数メートル先にブレイクが存在している。
そのため、わざわざ遠投しなくても手前にできたブレイク(地形の変化)についたヒラメを狙うことができる。
もちろん急深サーフも数十メートル先には第二ブレイク、第三ブレイクと存在していることもあるが、手間のブレイクを手返し良く攻めることが効率の良いヒラメ攻略ができる。
離岸流は急深サーフにも存在する
急深サーフは水深が深いため遠浅サーフのようには水面に波が立たない。そのため離岸流を見つけにくいが、波や潮の動きがある限りに必ず離岸流が発生している。
離岸流は波打ち際で探すよりも少し際から離れて探したり、消波ブロックの上など高い所から探すと見つけやすいので是非探してもらいたい。
また、何度もサーフに通い続けることで、波打ち際からでも流れの違いが分かるようになることはもちろん、常に離岸流が発生しやすいポイントなども知ることができる。
春は特に風や潮の当たる面が攻略のカギとなる
多くの魚が冬から春に産卵する。そのため春は孵化したばかりの稚魚が多くいる時期になる。そんな春に生まれた代表的なベイトがアユの稚魚である稚アユやボラの稚魚であるハクなどだ。そう言ったベイトはサイズが小さいため遊泳力がない。
そのため潮の流れはもちろん、風が吹けば表層付近にできる流れに逆らえず風や潮の当たる面に集まりやすい。
特に春はヒラメの産卵時期でもあるため、多くのヒラメが岸際まで接岸してくるだけでなく、座布団サイズのヒラメも岸から釣れる可能性が高い。
もちろん座布団ヒラメが積極的に稚アユやハクを食べるかどうかは個体差があるが、そう言った稚アユやハクを捕食しにきた小型の魚をヒラメが狙うことは十分にありえるので春前後は風や潮の当たる面こそが高ポイントとなりやすい
急深サーフも流れ込みにはヒラメが多い
川の水が流れ込む場所はサーフの中でもヒラメの釣れる可能性の高いポイントだ。
川から流れ込むプランクトンを求めて小魚が集まりやすいうえに、水温が異なるためヒラメを含む多くの魚が集まってくる。
また、先程紹介した稚アユやハクは河口に多く集まるため、流れ込みのあるポイントは急深サーフでもヒラメ攻略の基本となる。
急深サーフでのヒラメの攻略方法
ここからは急深サーフでのヒラメの攻略方法について紹介してく。
基本的な攻略方法は「サーフでのヒラメやマゴチの26の釣り方」に記載してあるがそれ以外のものや代表的なものをいくつかご紹介してく。
ワームが急深サーフにおいてはヒラメ攻略の主流
近年の急深サーフの攻略で主流となっているのがワーム。価格の安さはもちろんの事、底が砂利などで合ってもミノーやメタルジグなどの塗装がハゲる心配がない。
また、最近のマゴチやヒラメ向けワームはブラックバスなどのワームと違い非常に破れにくくできているので、何度も利用することが可能だ。
もちろん、経済的な話だけで主流となっているわけではない。ワームのナチュラル波動や動きはヒラメをスレさせにくいだけでなく、ミノーなどもよりもヒラメのバイト率が高いと言われている。
特に遠投が比較的必要のない急深サーフではワームがヒラメ釣りの基本攻略法となっている。
ミノーやメタルジグなどでもヒラメは釣れる
ワームが主流と記載したが、もちろんミノーやメタルジグでもヒラメを狙うことは十分にできる。むしろ、ワームを使用する人が多いため、ワームでは取り切れていないヒラメやワームの動きに反応しなかったヒラメをミノーで攻略することができる。
また、メタルジグを遠投すればまだ誰も攻めていない沖のフレッシュなヒラメを狙うことができる。
もちろん、アングラーごとに攻め方は違う。自分の好みはもちろん他のアングラーの使用しているルアーやポイントの特徴などから最適なルアーを見つけることが急深サーフの攻略となる。
軽いルアーが急深サーフ攻略のカギ
繰り返しになってしまうが遠浅サーフは遠投が攻略の基本となる。そのため比較的軽いルアーを使用されることは少ない。
しかし軽いルアーはフォールのスピードが遅いため長くヒラメにアピールすることができる。また、軽いことで浮き上がりもよく、ゆっくりと動かしてもボトムを引きずらずに水中をリトリーブすることができる。
そう言った長いアピールやゆっくりとした動きは活性の低いヒラメには非常に効果的な攻め方となる。特に人気のポイントなどではアングラーが多いためランガンしながら広範囲にヒラメを探すといった攻め方をすることができない。そのため他のアングラーよりもよりゆっくりとした動きで目の前にいるヒラメを確実に拾っていく方法が必要になる。
15g、10gと言った重さのルアーはもちろんのこと、波や風次第では10g以下のジグヘッドなども攻め方として取り入れることを視野にいれてみよう。
ボトムを取れることが大前提
遠浅サーフの中には水深が2mを切るポイントも少なくなく。着水後ルアーがボトムをズル引かないように動かしさえすればヒラメが釣れてしまうこともある。
しかし、急深サーフサーフの場合に深い所では岸から少し先の水深が数十メートル以上あることも少ない。
ヒラメの活性などによって大きく変わってしまうが、通常ヒラメの捕食範囲はボトムから2m以内であることが多いため、ボトムをとる必要が必ずでてくる。
ボトムをしっかりと認識し底から2m以内を引けるかどうかで釣果は大きく変わってきてしまう。
急深サーフでは短めのロッドがおすすめ
ロングロッドと呼ばれる長い竿は遠投性能が高いだけでなく、ロッドを立てることでラインが波に拐われることをかわすことができる。
しかし遠投がそれほど必要なく、波も立ちにくい急深サーフでは短めのロッドの方が使用しやすい。
短いことで軽くなり長時間の使用でも疲れにくいうえに、取り回しが良く、ランガンもしやすい。
もちろん波が高い日がない訳ではないし、遠投が有利になることもある。しかし基本的には短いロッドは急深サーフにおいてメリットが多く出やすい。
濁りがあってもヒラメは釣れる
詳しい内容は「濁りがある時のヒラメの釣り方」に記載してあるが、雨などにより濁った水が川から流れ込んでくる場合、濁った水は比重のちがいから表層付近のみに溜まりやすいため、海底付近は比較的澄んでいることが多い。
そのため濁っていてもヒラメがいる可能性はあるし、ルアーを十分に見つけることができる。むしろ、濁りによってアングラーはもちろん鳥などの外敵から身を守りやすいため活性が高いことも多い。
一方この状況が遠浅サーフで起きた場合、水深がないため波の影響で表層もボトムも濁ってしまいやすい。もちろん、底荒れなどが原因で濁ってしまえば急深サーフでもヒラメが釣れなくなる可能性は高いが、適度な濁りの急深サーフであればむしろ釣れる可能性は高くなる。
最後に
基本的には遠浅サーフであっても急深サーフで合っても離岸流やブレイクなどヒラメの釣れるポイントは変わらない。また、釣り方も水深の違い方はあるにせよボトムから数メートルといった捕食レンジを通すことが基本になる。
もちろん、使いやすいロッドやルアーは変わってくるが、アングラーの好みや釣り方による所も大きい。
下記のURLは遠浅サーフを中心とした当サイトのヒラメの釣り方などになるが、遠浅サーフでもほぼ同じことが言えるので時間があれば合わせて読んでいただきたい。
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