釣果
低気圧は魚の活性を上げる!?気圧と魚の関係

気圧(低気圧)と魚の関係
低気圧は魚の活性が上がりやすい。高気圧は魚の活性を下げやすい。と言われている。
人によっては低気圧になると頭痛が起きやすくなる方がいるように、気圧の変化は人体に少なからず影響を及ぼしている。
※ほとんどの人は自律神経のおかげで無意識のうちに気圧の変化に対応しているため気圧の変化を感じることがない。
つまり気圧の変化は人間だけではなく魚にも少なからず影響を与えている。
本当の所は魚に聞いてみないとわからないが、低気圧の時は釣れる可能性が高いのは事実だ。ここでは気圧の違いにより魚の活性が上がると言われている主な理由を紹介していく。
また、シーバスやヒラメ、チヌなど海水域の魚はもちろん、ブラックバスやトラウトなど淡水域でも低気圧下では釣れやすくなると言われているのでターゲットとしている魚に置き換えて読んでいただければと思う。
本題に入る前に低気圧とは高気圧とは
そもそも気圧とは空気の圧力のこと。
天気図を見ると高気圧や低気圧の下に数値が書かれているのを見たことがある方も多いと思うが、気圧はヘクトパスカルと言う数値で公表されている。
水に深く潜ると高い水圧によって耳鳴りがしたりするのと同じように普段私達は空気(気圧)に押されながら生活している。
何ヘクトパスカル以上が高気圧で何ヘクトパスカル以下が低気圧といったものではなく、まわりより気圧が高ければ高気圧、気圧が低ければ低気圧ということになる。
低気圧は魚の活性を上げる
プランクトンや虫が浮きやすい
気圧が低い低気圧の下では気圧による圧力が低いため水面が高気圧のときよりも上昇しやすい。また、低気圧内で発生している地上から上空へと空気が昇る上昇気流によっても水面が上昇しやすい。
水面の上昇に合わせて泳ぐことのできないプランクトンや虫が浮き上がりやすくなり、それを餌とする魚も浮いてくる。
そのため、虫などを捕食するトラウトやブラックバスはもちろんの事、海面に浮いたプランクトンなどを捕食しようと小魚が活発に動くためシーバスやヒラメと言ったフィッシュイーターの活性も上がる。
浮袋が膨らみ泳ぎやすくなる
ヒラメやサメなど浮き袋がない一部の魚を除き、ほとんどの魚には浮き袋がある。
魚は浮き袋を膨らませることで浮力を強くし体を浮かせたり、中の気体を外に出し浮き袋をしぼめることで浮力をなくし体を沈ませたりしている。
低気圧下では空気の圧力が少なくなるため自然と魚の浮き袋内にある気体が膨張しやすくなり、わざわざ浮き袋を膨らませなくても体が浮きやすいため魚の活性も高くなりやすい。
基本的には麓(ふもと)で購入したお菓子の袋が気圧の下がる山頂へ持っていくとパンパンに膨らむと同様の原理だ。
急激に気圧が変化すると釣れやすくなる
上記で説明したように気圧が変化することで魚は浮き袋を膨らめたりしぼめたりしているが、それに合わせて居場所を変えることも多くシーバスやブラックバスなどターゲットとしている魚が活発に動き回り釣れやすくなる。また、小魚も同様に大きく動き出すため、それらを狙ったフィッシュイーターの活性が一時的に高くなる。
低気圧により天気がくもりや雨になる
先程記載したように低気圧内は上昇気流が発生している。地上付近にあった空気が上昇気流によって気温の低い上空へ舞い上げられることで空気中の水分が冷やされ雲が発生しくもりや雨になる。
雲が発生することで日差しが遮られ魚にかかるプレッシャーが減ったり、雨が降ることで水面に波紋ができアングラーの存在を隠してくれるため低気圧下では(曇りや雨により)魚の活性が高くなる。
そのほか「ヒラメやマゴチは雨や曇りの日の方が釣れる」はこちらに記載してあります。
あくまでも推測にすぎない
冒頭にも記載したようにココに記載したいくつかの理由はあくまでも推測に過ぎず、正確な理由は魚に聞いてみるしかない。もしかると魚に聞くことができてもなぜ活性が高くなるのがわからないかもしれない。しかし実際に低気圧下では釣果が上がりやすいのは事実だ。
ただし低気圧が上空にある時は、雨はもちろんのこと雷なども起きやすいので十分注意して釣りにいこう。
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