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釣果

ナイロン、エステル、フロロ、PEラインの違い

ナイロン、エステル、フロロ、PEラインの違い

ナイロン、エステル、フロロ、PEラインの違いを比較

釣りで使用するラインと言っても様々なものがありますが、現在、主流となっているラインには「ナイロンライン」「エステルライン」「フロロライン」「PEライン」の主に4つがあります。 使い方もナイロンやフロロのみをラインとして使用する場合もあれば、PEラインやエステルラインをメインラインに使用し、その先にメインラインの弱点を補強するためにリーダーとしてナイロンやフロロを結合して使う場合があります。 それぞれに長所もあれば短所もあります。 今回は比重や屈折率と言った数値的な違いはもちろん操作性やトラブルの発生率などについても説明していきます。

ナイロン、エステル、フロロ、PEラインの比較表

各ラインの特徴について16の項目にまとめ比較してみました。
※下記の表は数社のラインの数値を平均したものになりますので、メーカーや製品などによって数値が異なります。

ナイロン、エステル、フロロ、PEラインの比較表

比重

一般的に真水の比重が1.00、海水の比重が1.02と言われており、各ラインの比重の数値が1.00(1.02)よりも数値が高ければ沈み、軽ければ浮きます。 実際の所、PEラインのみが水に浮き、それ以外のラインは水に沈むようになっています。 ※下記の図は比重のみを考えた際の水中でのラインの浮き沈みを表しています。そのため波や水の流れ、ルアーの重みは考慮しておりません。

比重

吸水率

ライン自体の吸水率はナイロンライン以外ほぼ0と言っても良いほど低い。ナイロンは吸水率が高いために長時間使用するとナイロンラインの本来の特性を生かせなくなってきます。

屈折率

水の屈折率は温度などによって異なりますが20度でおおよそ1.33となります。この水の屈折率に数値が近いほど魚からラインが見えにくいということになりますから、水中にいる魚からはフロロラインが一番見えにくくなります。
※色などによっても見え方は変わってきます。

伸度

ラインの端と端をもって引っ張った際の伸び率になります。例えば100mのPEラインを限界まで引っ張ると3.5m伸びるのに対して、ナイロンラインは25.5m伸びることになります。
実際には製品によって数値が異なり、同じナイロンでも25.5%以上伸びるものもあれば、伸びないものもありますので購入前に確認してみてください。 ロングキャストをするショアジギングや船から何百メートルも下に餌を落とす場合、伸度が高すぎるとロッドを動かしてもラインが伸びるだけでルアーやハリが動いていない場合があります。
※実際には一度の動作で伸びきってしまうわけではなく、何度もそういった動作を繰り返すうちに徐々に伸びていきます。

結束強度

餌釣りの場合はサルカンやオモリに、ルアーフィッシングの場合はライン同士やスナップ、ルアー自体にラインを結ぶことになりますが、結束強度とは結束した際の強度を表しています。
結束においてはエステルラインが最も強くPEラインが最も弱くなります。

耐摩耗性

耐摩耗性とは根ずれなどに対する性能でPEラインやエステルラインが弱いのに対してナイロンやフロロは強い傾向にあります。

上記の耐摩耗性に関連しそれぞれ特徴があります。中でもナイロンは柔らかい素材のため耐摩耗性に対して強いものの表面は傷がつきやすい特徴があります。

直線強度

魚とのファイトや根掛かりを外す際などラインを真っすぐ伸ばした際の強度が直線強度です。

柔軟性

ラインの硬さや柔らかさを表しています。

感度

感度とはラインを通して竿先や手元に伝わる振動を感じる度合いになります。
特にルアーフィッシングの場合、感度が低いと手元まで魚のバイトが伝わらなかったり、ボトム(底)にルアーなどが着底したことが分かりにくくなります。

操作性

ラインの操作性を表しています。

ライントラブル

ラインが引き起こすトラブルのことです。フロロの場合、ラインにハリがある上に伸びが少ないためライントラブルを引き起こしやすく、ナイロンは柔らかく伸びがあるためライントラブルを引き起こしにくい傾向にあります。

紫外線

紫外線に対する強度のことで、ナイロンは紫外線の強い屋外などに置いておくとラインが痛んできます。

熱に対する強度

値段

最も高いのはエステルライン。生産費用も高いこともあるが、アジングやエリアトラウトなどで使用されてきてはいるがここ数年で登場したばかりのラインのため値段が高いこともあります。
一方で一番安いのはナイロンになります。