釣果
漁港のエギングのポイント
漁港でアオリイカが釣れるエギングのポイント
漁港と言えばエギングで最も人気のあるポイントだ。アクセスがしやすいだけでなく、足場も良いことから家族連れでもエギングを楽しむことができる。もちろん、アオリイカだけを狙って数十年と言ったベテランアングラーも漁港内でエギングをすることは多い。
漁港はそれだけアオリイカが釣れやすいポイントになるのだが、適当に投げていれば釣れる訳ではない。もちろん、適当に投げていたらたまたまアオリイカが目の前を通り釣れてしまうこともあるだろうが、それでは安定した釣果は期待できない。
ここでは漁港でアオリイカの釣れる、または釣れやすいいくつかのポイントを紹介していく。
岸壁
エギングに限らずルアーフィッシングはキャストから始まるためアングラーの多くはエギを遠投したくなる。しかし足元の岸壁にもアオリイカはいる。
岸壁には様々なものが沈んでいたり、海藻などが生えていることもあるため、餌となる小魚が集まりやすいためアオリイカも釣れる可能性が高い。
特に秋には護岸際の表層付近にアオリイカが寄ってくることも多いので沖にキャストする前に必ずチェックすべきポイントだ。
ロープ
漁港内には船を固定するためのロープがある。このロープも岸壁同様縦のストラクチャーと言われておりアオリイカがついている可能性の高いポイントだ。
ただし、つきやすいロープとそうでないロープがある。
古くから使われているロープには海藻などがついておりアオリイカがついていることも多い。一方、新しく使用されるようになったロープにはそう言った海藻類がついていないことも多く、アオリイカもいない可能性が高くなる。
また、見えている部分だけでなく、沖やボトムへと伸びているロープの先にもアオリイカがついている可能性があるので必ずその先にもキャストし探ってみよう。
ブイ
ブイもアオリイカがついているポイント。またブイには上記で紹介したロープがついていることもありアオリイカがいる可能性が高い。
ただし、沖にブイがある場合、ロープの位置が分かりにくいので根掛かりには注意が必要だ。
海面にでているブイの塗装などが剥げているほど付随するロープも古く海藻などがついている可能性が高い。
船
係留してある船の下にもアオリイカがついている可能性がある。船の下はシェードとなっているためアオリイカにとってはアングラーやベイトなどから身を隠しやすい場所となる。
こちらも停まったばかりの船よりも長い間放置されている船の方がアオリイカがいる可能性が高い。
また、長い間放置された沈船には内部にベイトが隠れていることも多いため活性の高いアオリイカが捕食のために近くにいることが多い。
消波ブロック
テトラポットと呼ばれる消波ブロックは小魚の住処となっている。特に外洋に面した消波ブロックは潮の当たる面に設置されていることが多いため小魚などが集まりやすくアオリイカがいる可能性が高い。
また、漁港内の潮の緩やかな場所に設置された消波ブロックの隙間にはアオリイカが潜んでいることも多く見逃せないポイントだ。
沈み根
沈み根は小魚がアオリイカを含むフィッシュイーターから身を隠す場所となる。そのためアオリイカも沈み根のまわりに集まりやすい。また、アオリイカは沈み根に身を隠すことで小魚にギリギリまで気づかれずに近づくことができる。
特にキロイカと呼ばれる大型のアオリイカは、積極的に餌を追い回すよりも沈み根などに身を隠し効率よく捕食しようとするため沈み根のまわりにいることが多い。
藻場
藻の生えている場所にはアオリイカがいる。漁港はもちろん磯やゴロタ浜などでも藻場はエギングの一級ポイントとなる。
と言うのもアオリイカは藻に産卵する。そのため春の産卵時期は藻のある所にいることが多い。また春でなくても藻場にはベイトが隠れていることも多いため季節を問わず捕食モードのアオリイカがいることが多い。
藻の際や切れ目はもちろん、藻の上などにもエギを通してみよう。
船道
船道とは漁港内で船が通る道のこと。船が通る場所は人工的に掘られていることが多く水深が深い。水深が深ければそれだけアオリイカのストック量も多くなる。
また、餌のベイトも漁港内に出入りする際に海底の船道に沿って回遊するためこれらを狙ったアオリイカがいる可能性が高いポイントとなる。
流れ込み
真水を嫌うアオリイカは塩分濃度の下がる流れ込みの近くを好まない。しかし流れ込みにベイトが集まっているようであれば一時的にアオリイカが寄ってくることがある。
特にそう言ったポイントにいるアオリイカは捕食のために寄っているためエギを通せば釣れる可能性が高い。
アオリイカの姿見えない状況でもベイトの群れの下にはアオリイカが待機していることも多いのでベイトがいた際には必ずキャストしてみよう。
堤防の先端
堤防の先端は潮通しが良くなっていることが多い。潮通し良い場所はきれいな海水を好むアオリイカにとっては快適なポイントなりやすい。
また、プランクトンが集まりやすいためベイトも集まりやすくアオリイカも寄ってくる。
もちろん常に堤防の先端付近にいる訳ではない。潮の動き始めや潮止まり直前などに集まってくる可能性が高くなる。
堤防の角
漁港にある堤防は必ずしも直線的に伸びている訳ではない。また、必ず四隅には角がある。そう言った角は異なる潮の流れがぶつかることで流れのヨレが発生する。
流れのヨレは先端同様にプランクトンが流され集まる場所なので必然的にアオリイカも寄ってくる。
イケス
漁港によっては漁港内や漁港のすぐそばにイケスが設置されていることがある。特に養殖のイケスにはおこぼれにあやかろうと小魚が集まりやすい。
また、魚は人間が思っている以上に非常に賢く、船がイケスに近づくと餌が落ちていることを学習しているため船が近づいた瞬間にどこからともなく集まってくることがある。そして小魚が集まればアオリイカも寄ってくるため釣れる可能性が高くなる。
ただしイケスにはロープが張られていることも多いため、エギングをする際には注意が必要だが、他のポイントにない瞬間的な爆発力がある。
カケアガリ
これまで紹介してきたポイントの多くは目視で確認できるポイントだ。そのため多くのエギングをする方々が常に狙うポイントでもある。
しかし漁港には目視で確認できないポイントもある。その代表的なのがカケアガリだ。
カケアガリとは浅い場所と深い場所の境目にある斜面のこと。ベイトやアオリイカを含む多くの魚がこのカケアガリに沿って回遊する。
そのためカケアガリにはアオリイカがいる可能性が高い。
また、アオリイカにはその場に居ついた居つき型アオリイカと様々な場所を回遊している回遊型のアオリイカの2種類がいる。前者は同じ場所にとどまっていることが多いため常にエギを見ておりエギングでは釣りにくい。一方、後者のアオリイカはエギを見慣れていないためエギングで釣りやすいと言われている。
カケアガリはそう言った回遊型のアオリイカを狙っていくこともできる。
墨跡
エギにかかったアオリイカはシーバスや青物などのように左右に走ることはない。そのため釣り上げられたアオリイカが吐いたスミによってできる墨跡のある周辺にはアオリイカの好むポイントがある可能性が高い。
また、確実とは言えないが墨跡が新しければ新しいほどアオリイカがいる可能性が高い。
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