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釣果

バチ抜けなのにシーバスが釣れない12の理由

バチ抜けなのにシーバスが釣れない12の理由

出典:IMAKATSU

バチは抜けてる!でもシーバスが釣れない

シーバスのベイトパターンにイワシパターンやサヨリパターンなど様々なものがあるが、そんな中でも比較的長い期間楽しめるパターンと言えばバチ抜けパターン。

バチと呼ばれるゴカイの仲間が産卵のために海底などから抜け出し水面を泳ぐ。それをシーバスがメインに捕食するのがバチ抜けパターンだ。
うまく釣れば一晩でツ抜けだって夢ではない(10匹以上釣ること)。

そんなバチ抜けだが、釣り方を間違えると隣のアングラーは釣れているのに自分だけ釣れないなんてことになりかねない。
今回はバチ抜け何の釣れない主な理由を紹介していく。

ルアーサイズが合っていない

バチとはゴカイやイソメなどの総称のこと。つまりサイズの大きいバチもいれば小さいバチもおり、3cm程度から20cm程度まで大小様々なバチがいる。そのためその時抜けているバチのサイズにルアーのサイズが合っていないとシーバスがルアーをバチだと思ってくれず釣れない。

水面をライトで照らしたり、ルアーに引っかかってくるバチを確認しながら、その時抜けているバチのサイズにルアーを合わせるようにしよう。

バチのレンジに合っていない

バチ抜けと言えば表層のイメージが強い。確かに水面直下で引波を立てながらルアーを泳がせると釣れることも多いが、抜けたバチが必ずしも表層に集まっているとは限らない。
特に気温が低い日や風が強い日にはバチのレンジ(水深)がボトム方向へ下がりやすい。

バチはサヨリやイワシと言ったベイトと違い泳力がなく、川の流れに流されながら水中を漂っている。そのためシーバスも流れてくるバチを待っているだけ餌にありつける。そのため、バチのいるレンジと違うレンジにルアーを通してもわざわざ食い上がってきてはくれない。

渋い状況ではレンジが20cm違うだけで釣果が大きく変わってしまう場合もある。

バチが表層にいるとは表層付近、あまり浮いていない時にはボトム付近といったものが基本となるが、釣れない。またはあまり釣果が伸びないといった場合にはルアーレンジを少しずつ替えてやることで釣果が大きく伸ばすことが可能になる。

ルアーを動かし過ぎて釣れない

バチは小魚などのベイトのようには泳がない。そのためルアーを動かし過ぎるのも釣れない原因の1つだ。
シーバスは偏食傾向の強い魚だ。そのためイワシパターンの時はイワシばかり捕食し、バチ抜けパターンの時にはバチしか捕食しない。

つまりバチにしか興味を示さない状況でバチの動きとは異なるアクションをしてしまうとシーバスがルアーには気づいても口を使ってくれない。

バチ抜けの時は上流に向かってキャストし、バチが流されるのと同じように川の流れにルアーを流すドリフトと言った釣り方でルアーを動かしてみよう。

アクションも必要ない

上記の理由からトゥイッチなどのアクションも基本的には必要ない。必要以上にアクションさせすぎるとシーバスが警戒してしまう可能性すらある。

ラインを張りすぎる・緩めすぎる

先程も記載したようにバチ抜けパターンの時はドリフトで釣るのが基本だ。
ご存知の方も多いとは思うが、ドリフトは川の流れにラインを引っ張らせることでルアーをゆっくりと動かす釣り方。ラインを張らず緩めずの状態を保ちながらルアーをシーバスのいるであろうポイントに通していくことになる。

しかしドリフトに慣れていないアングラーはラインを張りすぎてルアーが流れに乗れていなかったり、ルアーがリトリーブによってアクションし過ぎてしてしまったりとテンションを張りすぎてしまうことが多い。
確かにはじめてドリフトをする方にとっては「これでルアーが動いているの?」と思う方も多いとは思うが、ルアーはちょっとした流れにラインが引っ張られるだけでも動いていないように見えて意外と泳いでいる。特にバチ抜け用ルアーはドリフトを前提としてしようするもが多いためちょっとした引き抵抗でアクションをしてくれる。

もちろん緩め過ぎもよくない。緩めすぎてしまえばルアーがアクションせずゴミのように流れるばかりかシーバスがバイトしてきても何も伝わってこない。

慣れないうちは最低限どの程度のテンションであればルアーが動くのかを明るい内に確認しておくようにしよう。

ライトで照らしすぎて釣れない

バチ抜けパターンの時はバチが抜けているか抜けていないかで大きく釣果が変わる。そのためアングラーの中には必要以上に水面をライトで照らして確認してしまう方も少なくない。特に手前だけならいざ知らずヨレや流芯付近までライトで照らしてしまうと、せっかくバチが抜けていてもそこにいるシーバスが警戒し釣れないことも多い。

バチの抜け具合を確認する際は足元を中心にできるだけ最小限にとどめよう。

流れの集まるポイントで釣りをしていない

バチ抜けパターンの時のシーバスはできるだけ体力を使わずにバチを効率よく捕食するためにバチの集まってくる場所で待ち構えている。そのため目の前でバチが抜けているからといって必ずしもそこにシーバスがいるとは限らない。(仮にいたとしても個体数は少ない)

バチは遊泳力がないため、流れのヨレや潮目、反転流、ゴミの溜まりやすいよう場所に必然的に流され溜まる。つまりそういった場所にシーバスも集まりやすい。

バチ抜けでシーバスを狙う際は、バチが抜けていることも重要だが、抜けているのであればそういった場所にルアーを通してやることで釣果アップが期待できる。

明かりのある所に入れていない

バチは小魚や虫などと同様に明かりにあつまる「走光性」がある。つまり、流されながらも光のある方向に向かいながら泳いでいる。
そのため常夜灯などによって水面が照らされているポイントにはバチはもちろん、シーバスも溜まりやすい。

特に流れのヨレ+明かりのように複数の要素がある所にはシーバスがいることはもちろん、個体数も多い可能性が高い。

ロッドが硬すぎる

シーバスはヒラメなど違い、水とベイトを同時に吸い込みながら餌を捕食している。しかしバチ抜けパターンのシーバスは、サヨリやイワシなどの小魚パターンとは違い、強く吸い込まなくてもバチを捕食することができるため、口の中にルアーが入りにくい。
そんな状況でティップ(釣竿の先端)が固いロッドを使用してしまうと吸い込んだ際にロッドが曲がってくれずシーバスの口の中までルアーが入らなくなってしまうことが多くなり釣れない原因となる。

特にバチ抜けの時にはバイトはあるがフッキングまで持ち込めないという方は、ティップの柔らかいロッドを使用することでフッキング率を上げることができる。

ボイルを直撃している

バチ抜けと言えばボイル。暗闇の中からシーバスが表層にいるバチを捕食する際に空気と一緒に吸い込むため「ボシュ」というボイル音をよく耳にする。
そのため、ボイル音のした場所には必ずバチを捕食しているシーバスがいることになる。
先程も記載したようにシーバスはバチを追わなくても捕食できるため、ボイル音のあったすぐそばから移動していない可能性が高い。
だからといってボイルの合った場所にルアーを直接キャストしてしまうのはNGだ。

バチは魚と違いはねることはない。そのため直撃させてしまうとシーバスが驚いてその場から離れてしまうことも少なくない。ボイルがあった場所に投げる際は、その場所よりも最低でも2,3m先にキャストしそのあとボイルの合った場所にルアーを通すようにしよう。

バチ抜けパターンだと思ったらアミパターンだった

バチ抜けが起きているのに釣れない。ボイルもしているのにバチ抜け用ルアーを何度通しても反応がない。といった状況に遭遇したアングラーも少なくないと思う

そういった時はもしかするとバチが抜けているにも関わらずアミパターンになっている可能性がある。「ルアーを動かし過ぎて釣れない」でも記載したようにシーバスは偏食傾向の強い魚だ。シーバスがバチを偏食している時はその他のベイトに一切反応しなくなるように、バチが抜けているにも関わらず釣れない場合にはアミを偏食している可能性がある。
特に2月から4月あたりはバチもアミも大量に発生するためこの可能性が高い。

もちろんバチが抜けているのにバチ抜けパターンを試さない方がいい。と言っているわけではなく、バチ抜け用のルアーに反応しない。または、思った以上に釣果が上がらないというときはアミパターンで攻略を試してみると意外と釣果をあげられることがある。

アミパターンのシーバス攻略

ランカーシーバスはバチが抜けていても警戒心が高い

バチ抜けの特徴と言えば数釣りが楽しめること。そのため、あまりサイズを期待することができない。ただしランカークラスのシーバスがバチを捕食していないと言う訳ではない。
ランカークラスのシーバスはバチが抜けている状況でも警戒心が高くサイズの小さいシーバスのように積極的には動き回らない。

そのため、ランカーシーバスは橋脚の奥でじっとバチが流れてくるのを待ち構えている。
もちろん、橋脚以外にも水深のある深場などにも身を潜めながらバチを捕食している大型も多いので、そういった場所にも丁寧にルアーを通してやることでバチ抜けパターンでもランカークラスのシーバスを狙うことができる。