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釣果

橋の常夜灯によってできる明暗の攻め方!シーバス攻略

橋の常夜灯によってできる明暗の攻め方!シーバス攻略

シーバスのナイトゲームで橋の常夜灯によってできる明暗の攻め方

シーバスのナイトゲームといえば橋脚にできる明暗。
明暗の明るい部分にベイトが集まり、暗い部分にはシーバスが潜んでいる。ここでは橋にある常夜灯によってできる明暗部の攻め方を紹介していく。

東京湾など港湾にある橋によってできる明暗を中心に紹介していくが、いくつかは漁港内の常夜灯などにも該当するものもあるので、該当する部分のみを拾いながら読んでいただければと思う。

シーバスが釣れる明暗と釣れない明暗

明暗の攻め方に入る前に釣れる明暗と釣れない明暗について紹介していきたい。
釣れないと明暗と言ってしまうと語弊があるが、常夜灯によってできる明暗には釣れやすい明暗とそうでない明暗がある。

決まった時間に点灯する常夜灯

決まった時間に点灯する常夜灯

常夜灯と言っても点灯する時間が決まっている常夜灯とそうでない常夜灯がある。前者にはベイトが集まりやすいためシーバスもつきやすく、後者にはシーバスがつくこともあるが前者よりもつく可能性は低い。
特に前者には点灯する直前からそのことを記憶しているシーバスがつくことも多い。

つまり不定期に点灯する常夜灯や週末のみ点灯する常夜灯よりも毎日決まった時刻に点灯する常夜灯をメインに攻めた方が、シーバスが釣れる可能性が高い。

低い橋には明暗がはっきりとでる

低い橋には明暗がはっきりとでる

橋の上にある常夜灯によって橋の下には明暗ができる。その明暗の境目こそがシーバスがバイトしてくる可能性のもっとも高いポイントとなるが、橋の高さによって明暗の境目が変わってくる。
橋が高くなればなるほど明暗の境目はぼやけやすい。一方、橋が低くなればなるほど水面に近く、明暗の境目がくっきりとする。もちろんくっきりとした境目ができている明暗ほどシーバスが釣れる可能性が高いポイントとなる。

橋脚との距離

橋脚との距離

川幅にもよるが、基本的にキャスト位置から橋脚が離れるほど流芯に近くなるため早い流れが橋脚にあたり大きなヨレが発生する。そのため橋脚と距離が離れたポイントほど明暗とヨレの要素が重なるためシーバスが釣れる可能性が高くなる。

ただし、あくまでもキャスト範囲に橋脚がある場合だ。橋脚がキャストして届く範囲よりも遠くにあれば攻めることはできない。

橋脚が太いほどヨレが大きい

橋脚の太さは橋によって異なる。橋の大きさや川の流れの強さによって橋脚の太さが異なり、太くなればなるほど流れのあたる裏側には大きなヨレが発生しやすい。
もちろん細い橋脚にもシーバスがついている可能性は十分にあるが、橋脚が太い場合にはランカーシーバスなど大型がついている可能性も高いためじっくりと攻めてみよう。

月が出ている時は釣れにくい

月がでている時は常夜灯の明かりが薄れてしまうためベイトが散らばってしまい、明かりにベイトが集まりにくい。また、本来であれば暗部になるはずの部分も月の明かりによって薄明るくなるため、シーバスが身を隠すことができないず、ついている可能性も低くなってしまう。
特に満月など月の明かりが強くなればなるほど釣れる可能性は低くなってくる。

ただし、東京湾のベイエリアでは高層ビルのおかげで月明かりの当たらない部分がいくつかある。そういった場所であれば月が出ていても明暗がはっきりとでるためベイトがつきシーバスが釣れる可能性が高くなる。

橋の上から明暗部を確認する

橋を通行できるようであれば橋の上からベイトやシーバスの存在を確認するのも攻め方の1つだ。どこあたりにシーバスがついているか確認できれば無駄打ちを少なくでき、シーバスの目の前にピンポイントでルアーを通すことができる。

ただし、あまり覗き込みすぎるとシーバスが警戒してしまう。また常夜灯の真下から覗き込んでしまうと水面にアングラーの影が映りシーバスはもちろんのことベイトが散ってしまうこともある。

常にベイトがいる橋脚まわりは熱い

日中にベイトが集まる橋の下にはその時シーバスがいなくても、明暗ができるナイトゲームにはシーバスがついている可能性が高い。
また、橋の下や橋脚まわりにベイトが直接ついていなくても、すぐ近くにある水門やバースなどにベイトがついていれば常夜灯の点灯とともに明暗の境目によってくる可能性が高い。

常夜灯によってできる明暗の攻め方

ここからは常夜灯によってできる明暗の攻め方について紹介していく。

明暗の境目が最もバイトチャンスがある

明暗の中でも最もバイトチャンスがあるのは明暗の境目。活性の高いシーバスほど境目付近におり、流されてくる小魚を今か今かと待ち受けている。
一方、活性の低いシーバスほど奥の方に隠れていることが多い。

ランカーシーバスは暗部の奥にいることが多い

シーバスに限らず、魚は大型になればなるほど警戒心が高くなる。そのためランカーシーバスなど大型の魚ほど明暗の境目付近まででてくることが少ない。
明暗の境目でバイトが出ないからといってすぐには諦めず、暗部の奥もきっちりと攻めてみよう。

シーバスがついている可能性が高いのは明暗の上流部

常夜灯によってできる明暗についているシーバスは、弱って流されてくるベイトを待っている。そのため基本は流れの入ってくる方向である明暗の上流部にいることが多い。
もちろん必ずしも上流部だけにいるとは限らないが上流にあたる部分から攻めていくのが基本となる。

ただし、橋脚に流れがあたることで下流部にあたる箇所にはヨレが発生する。上流部でバイトが出ない時には下流部にあたる明暗も攻めてみよう。

表層から探るのが基本

上記の「明暗の境目が最もバイトチャンスがある」で活性の高いシーバスほど暗部の中でも明るい場所に近い境目付近にいると記載したが、活性の高さはシーバスのレンジにも出てくる。

活性が高いシーバスほど表層付近におり、活性の低いシーバスほどボトム付近にいる。

そのため、基本は表層付近から攻め徐々にレンジを落とすことで、1つの常夜灯の下で複数匹の釣果を期待することができる。

無駄打ちをさける

常夜灯によって橋の下にできる明暗に限った話ではないが、何度も同じ場所にキャストすると警戒心の高いシーバスはスレてしまう。
そのため本来であれば釣れるはずのシーバスも警戒してしまいルアーを追ってこなくなってしまう可能性がある。

極力無駄打ちを減らし、スレてしまったと感じたら少し時間をおいて場を冷ますことも釣果アップのための攻略方法となる。

ロッドワークで明暗の境目を何度も通す

橋の下にできる明暗を通す場合に必ず流れが存在する。そのためまっすぐ境目をリトリーブしているつもりでもルアーはUの字を書くように泳いでいるため、明暗の境目を通るのは2回ほどだ。

しかし、ロッドワークでルアーを左右にコントロールすることで一度のリトリーブで何度も明暗の境目を入ったり出たりさせることができ、シーバスのバイトチャンスを何倍にもすることができる。

立ち位置を変える

何度も同じ位置からキャストしてしまうと同じようなコースをルアーが通ることになる。
すでに何年も釣りをしているシーバスアングラーであればご存知だろうが、シーバスは同じポイントでもルアーの通るコースが少し違うだけでバイトしてこないことも多い。

同じようなポイントにもう一度ルアーを通す際にも数歩だけ横にずれるだけで釣果が大きく変わってくる。

立ち位置は明暗や橋脚の真横だけではない

明暗を攻める際、明暗の横に立ちたくなるのがアングラーの性(さが)。また、明暗の奥にある橋脚を攻める際にも橋脚のすぐ横に立ちたくなる。

もちろん真横から攻めるのが悪いと言う訳ではない。しかし毎投真横からキャストするよりも、少し上流部に立ち下流位置になる明暗にキャストすることで大きなUの字にしか弧を描かないリトリーブコースが小さなUの字を描くことになるので、立ち位置を変えるだけでシーバスに違ったアクションを見せることができる。

また、真横からでは攻めることができなかった橋脚の裏側にもルアーを通すことがでるので、他のアングラーが釣りきれていないシーバスを攻めることも可能だ。

ドリフトで弱った小魚を演出

リトリーブによるルアーをアクションも釣り方の1つだが、先程も記載したように橋の明暗にいるシーバスは弱って流れてくるベイトを待っている。
弱ったベイトは元気なベイトと違いシーバスは追い回す必要がないため体力を消耗せず捕食することができる。

そして流されてくる弱ったベイトを演出できるのがドリフトと言ったテクニック。リトリーブによるルアーアクションではなく、川の流れにラインを引かせ流されながらもルアーをアクションさせることができるためよりベイトに近い動きになる。

ただし、ドリフトにはある程度テクニックが必要なため、日中などルアーの動きが見える時間帯にどの程度のラインテンションが必要なのか、使用するルアーごとにどの程度のレンジに潜るのかなどを確認しておこう。

1つの常夜灯にこだわり過ぎない

常夜灯によってできる明暗は確かにナイトゲームの高ポイントとなるが、同じ場所にこだわりすぎるのも良くない。

冒頭でも説明したように、橋が低く明暗がくっきりとでるような常夜灯の元にはシーバスがついている可能性は非常に高い。場合によっては高い確率で毎日のように釣れているポイントもあるだろう。

しかし、必ずしもそのポイントに毎回シーバスがついているとも限らないし、毎回釣れるようなポイントであれば他のポイントよりもなおさらプレッシャーは高くかかっているためスレてしまっている可能性も高い。

また、場合によっては数分前まで別のアングラーが釣りをしていた可能性すらある。1つのポイントにこだわるのも釣り方としてあるが、こだわりすぎは良くない。

足元にもシーバスはいる

橋の下の明暗は橋脚まわりに集中してしまいがちだが、足元にもシーバスはいる。流れのある河川などでは流芯である中央部分は流れが速いのに対して、岸際は流れが緩やかだ。そのため泳力のないベイトフィシュは川の中央よりも壁際にいることも多く、それを狙ったシーバスも壁際につく。

ポイントに入る際は橋脚や流芯へ遠投する前に、まずは足元から攻めてみるのも攻略方法の1つとなる。

日中にベイトをチェック

ナイトゲームはシーバスの警戒心を薄れさせるうえに、アングラーを見えにくくしてくれる。しかしナイトゲームのデメリットとも言えるのがアングラー側の視認性の悪さ。

そのため、どんなベイトが常夜灯についているか分からない。
とくにシーバスは非常にセレクティブな魚であるため、自分が求めているベイトのサイズやカラー、波動などと違うルアーには反応してこないことが多い。
特にランカーサイズなど大型になってくるほどその傾向は強くなると言われている。

そのため、その場にいるベイトの種類はもちろんの事、サイズなども知っておくことが攻略のカギとなる。つまり日中の明るい時間にベイトの存在を確認しておくことでシーバスの求めるベイトに近いルアーを最初から選択することが可能になる。

もちろん、仕事などの都合で日中に確認できない場合もあるが、別の日に確認しにいったり、他のアングラーのSNSをチェックするだけでもそう言った際のルアー選択を大きく外さなくなってくる。

また、はじめて入る場所であれば、水深なども知ることができるため、ルアーロストなども減らすことが可能となる。

バイブレーションで攻める

ナイトゲームにバイブレーションを使うアングラーは意外と少ない。また、活性が低いシーバスや警戒心の高いシーバスほど橋脚にタイトについていることが多い。さらに明暗の境目などは多くのアングラーが攻めているポイントなるためシーバスもスレてしまっている可能性が高い。

そんな時に有効なのがバイブレーションだ。バイブレーションはミノーなどよりも小さく比重が重いため、橋脚の際をタイトに攻めることができる。
また、ミノーなどよりもフォールスピードが速いため通常の攻め方で釣ることができないシーバスにも誘いを入れることができる。

その時重要となるのがキャスティング性能だ。最近はアキュラシーと言った表現をすることも多いが要は橋脚の際にいかに正確にキャスティングできるかで釣果が大きく変わってくる。
渋い状況では橋脚から10cm離れただけでバイトを誘えるかどうかが変わってくることもある。できるだけ橋脚の際に正確にキャストすることで他のアングラーが取り切れていないシーバスをキャッチすることが可能となる。

また、橋脚の際に落とした際は張らず緩めずのラインテンションでロッドをバイブレーションのフォールに合わせ送り込んでやる必要がある。

ラインテンションを張らないフリーフォールではシーバスのバイトを感じ取ることができないし、ラインテンションを張ったテンションフォールでは橋脚からルアーどんどん離れていってしまう。

着水時に立てていたロッドをフォールに合わせて寝かせていくことでシーバスのアタリを感じながら橋脚の際をタイトに攻めることができる。

マンションやビルなどの明かりでも明暗はできる

常夜灯と橋によってその下には明暗ができるのは多くのシーバスアングラーが周知する所。また、GoogleMapsなどでもポイントを探せるため多くのアングラーが同じ場所に集まることも少なくない。

そんな時意外とアングラーの少ない明暗が、オフィスビルやマンションなどの明かりによってできる明暗だ。
東京湾などのベイエリアのみに限定されてしまうが、煌々と光るビルなどの明かりが横を通る運河の水面を照らし、ビルと運河の間にある一段高い歩道の岸際には明暗ができていることも少なくない。

また、そういった場所は他のアングラーが少ないだけでなく、シーバスもスレていない可能性が高い。さらに岸際にルアーを通すだけなのでシーバスフィッシングを始めたばかりの方にも攻めやすいうえ、テクトロなどのテクニックも使用することができる。

もちろんベイトがいることが前提になるが、特に対岸に明るい建物がない場所や流れが合流する場所など他の要素も重なる場所にはベイトもシーバスもいる可能性が高い。