釣果
パイロットルアーとは?パイロットルアーに適したルアーは?

パイロットルアーとは?パイロットルアーの選び方
ルアーフィッシングにおいてパイロットルアーは非常に重要なもの。今回は「パイロットルアーとは」だけなく、バスフィッシングやシーバスフィッシング、サーフでのヒラメ釣りやチニングなど基本的にどのルアーフィッシングにも当てはまるパイロットルアーに適したルアーの選び方についても説明していく。
パイロットルアーとは
そもそもパイロットルアーとはその日の1投目に使用し、魚の反応だけでなく、風向きやベイトの有無、潮の流れなどその日の状況を判断するためのルアーのこと。
またパイロットルアーは1つでなくても構わない。状況に合わせてミノーであったりバイブレーションであってもよい。さらに、視界のよい日中と悪い夜間でパイロットルアーが違ってもいいし、季節や天候によっても変えていい。
あくまでその日の状況を判断することができることこそがパイロットルアーの役目になる。
サーチベイトといった言い方もあるが基本的にはパイロットルアーと同じ意味になる。
パイロットルアーで何を判断するのか
パイロットルアーを通すことでどんな情報を引き出す必要があるのか?
ここではパイロットルアーを通して読み取れる情報をいくつか紹介していく。ただし、1つのルアーで全ての情報を読み取れるパイロットルアーはなかなかない。あくまでも下記を参考にターゲットやフィールドはもちろん、アングラー側が必要としている情報を探れるルアーを使用しよう。
魚が反応するのかしないのか
パイロットルアーに最も求められるのはターゲットとしている魚がパイロットルアーに反応してくるかどうか。
この時、釣れる釣れないは基本的に関係がない。パイロットルアーの反応に合わせてより釣果に結びつく可能性が高いルアーに変更していく足がかりを見つけられることが重要だ。
例えばパイロットルアーが派手なカラーの場合、釣れればアクションも大きなルアーに変更しさらにアピール力を高めたり、釣れなければアクションはおとなしいままに色もおとなしくさせるといったような判断ができるかどうかが重要となる。
風向きや風速を感じる
パイロットルアーをキャストすることで、どちらから風が吹いているか、どの程度の風速なのかを感じとれることも重要だ。
風向きを感じることで風当たりする場所が分かったり、ルアーがどの程度風の影響を受けて流されるかを感じとれることが重要だ。
潮や川の流れを感じることができる
特にソルトフィシングにおいて潮の流れは非常に重要な要素だ。パイロットルアーを投げルアーをリトリーブすることで引き抵抗などから潮がどちらに流れているか、どの程度の流れがあるのかを感じることができる。
また、川などの場合でも同様に川の流れを感じることで今日の戦略を決めることが可能となっていく。
水深が分かる
ホームなどと呼ばれる行き慣れた場所での釣りや表層のみで釣る場合を除き、水深が探れるということもパイロットルアーに求められる重要な要素。特にヒラメやマゴチといった海底を這うように生息しているターゲットを狙う場合は、水深が分かることでボトムからルアーを何センチの所に通すには何秒カウントダウンする必要があるかといった判断基準が出来上がる。
ストラクチャーの存在や地形の変化が分かる
単に水深が分かるだけでなく、パイロットルアーがボトムに当たることで、底に沈んでいるストラクチャーやカケアガリの位置などが分かることも必要だ。
また、ストラクチャーの位置を把握しておくことは釣果アップだけでなく根掛かり回避にも繋がってくる。
ベイトの存在が分かる
ベイトの存在が分かるかどうかもパイロットルアーに求められる要素の1つ。ベイトの群れの中にルアーが通りベイトが逃げまわることでベイトの位置を把握したり、ベイトにスレ掛かってくることでターゲットが何をメインに捕食しているかが分かる。
パイロットルアーに適したルアー
パイロットルアーは人それぞれだが、適しているルアーとそうでないルアーがある。必ずしも下記で紹介するもの全てに当てはまらなくてもいいが、その日の状況判断ができる自分に合ったパイロットルアーを探してみよう。
釣れる自信のあるルアー
最も当たり前のことだが実績のあるルアーはパイロットルアーに向いている。仮に釣れてしまえば得意のルアーを軸にその日の戦略を組み立てて行くことができるし、釣れなければ釣れないといった情報を元にルアーを変更していくことができる。
手返しのよいルアー
手返しの良さもパイロットルアーに適したルアー。仮にパイロットルアーがワームの場合、ボトムを丹念に探っていてはあっと言う間に時間は過ぎてしまうし、状況も変わってしまう。そのためある程度手返し良く広範囲に探れるルアーの方がパイロットルアーに適している。
遠投ができるルアー
パイロットルアーを投げても手前の状況しか判断できなければ得られる情報は少ない。遠投性に優れたパイロットルアーであれば、離れた場所の潮の流れはどうなのか。ボトムには何が沈んでいるのかといった状況判断も可能となっていく。
アピール力の高いルアー
アピール力の高いルアーもパイロットルアーに適している。
アピール力のあるルアーは少ない手数で広範囲に探れる上に、魚に確実に気づいてもらえる。パイロットルアーの役割の1つは魚の反応を確認することがあるが、気づいてもらえなければ、選択したルアーに対する魚の反応を確認することができない。
アクションだけでなくカラーやフラッシングなども含めてアピール力の強いルアーが適している。
レンジを変えることができるルアー
レンジコントロールができるルアーもパイロットルアー向きだ。
表層しか引けないルアーでは表層の状況しか得ることはできない。一方レンジを変えられるルアーであれば表層だけでなく、中層、ボトムといったエリアの状況も確認することができる。もちろん、水深のないシャローエリアを攻める場合や表層の釣りが中心となる場合にはそういったルアーでも問題はない。
根掛かりしにくいルアー
はじめて行く釣り場はボトムに何が沈んでいるか、地形がどう変化しているのか分からない。特にフィッシュイーターの多くはストラクチャーに身を隠しながら餌が近くを通るのを待ち構えていることが多いため、ストラクチャーの存在はもちろん位置を把握できているかどうかで攻める場所が変わってくる。
ただしそう言った場所や変化を確認している最中に根掛かりしてしまっては把握するどころか場を荒らしてしまうことにもなりかねない。
根掛かりしにくいルアーというのもパイロットルアーに求められる要素の1つだ。
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