釣果
レバーブレーキ付きのリールをシーバスゲームに導入するメリットとデメリット

出典:モアザン-LBD
もともとはグレ(メジナ)などを釣るために作られたレバーブレーキ。しかし現在ではシーバスゲームにもレバーブレーキのついたリールが使用されている。
今回はシーバスゲームにおいてレバーブレーキ付きリールを導入するメリットとデメリットについて紹介してく。
レバーブレーキ付きのリールのメリット
シーバスの走りをレバーブレーキで止められる
飛距離を出したり、風の抵抗を抑えるためにシーバスゲームには比較的細いPEラインが使用されることが多い。特に細いラインを使用するアングラーはPEラインの0.6号や0.8号などを使用している方も多い。
しかしPEラインは根ズレなどに弱く、少し擦れただけでも切れてしまう。
磯や根の多いような堤防はもちろんのこと、牡蠣瀬などがある河口などではシーバスを自由に走らせてしまうとPEラインが根にスレてラインブレイクしてしまうことも少なくない。
そんなシーバスの走りを抑えることができるのがレバーブレーキだ。シーバスを含め多くの魚は走っている最中に瞬間的にラインを出しラインテンションを抜くと走りをやめる。つまりアングラーの意図でラインを送り出しシーバスが根などに突っ込もうとするのを防ぐことができる。
よくドラグシステムと間違われることもあるが、ドラグはラインが切れないように一定の負荷がかかると自動的にラインが放出されるのに対して、レバーブレーキは上記で説明したように負荷に関係なくアングラーの意図でラインを放出することができる。
レバーブレーキ付きのリールを使用することでシーバスの走りを抑制できるのでキャッチ率を上げることができる。
エラ洗いをレバーブレーキで防ぐことができる
シーバスゲームを熱くする要因の一つでもあるエラ洗い。かかったシーバスはフックを外そうと水面に飛び出し頭を大きく振る。そのため、パワフルなファイトだけでなく、ド派手なファイトシーンを見ることができるのもシーバスフィッシングの魅力でもある。
しかしエラ洗いは非常にフックが外れやすい。
そんなエラ洗いをレバーブレーキ付きのリールであれば抑えることができる。エラ洗いの前兆としてシーバスは水面から飛び出すために水中で助走をつけ水面方向へ急浮上するのだが、その急浮上する瞬間にレバーブレーキでラインを出すとシーバスは水面方向へ泳ぐのを止める。
つまりバラシの原因となるエラ洗いをレバーブレーキによって抑制することができる。
もちろん急浮上する前兆を察知するためには多少の経験が必要にはなるが、感じ取れることができればレバーブレーキでバラシを減らすことができる。
レバーブレーキ付きのリールはシーバスとの距離を作りやすい
上記でも記載したエラ洗いに加えシーバスは非常に暴れるためバラシの確率が非常に高い。特にシーバスが元気なうちにアングラーの近くまでに寄せてしまうとそれ以上ラインを巻くことができずにラインテンションが緩みバラすことが多い。
そんな時レバーブレーキであれば、アングラーの意図でラインを放出することができるのでアングラーとシーバスとの距離を最適に保ちながらシーバスの体力を削ることができる。
シーバスの体力をしっかりと削り弱った状態で取り込むことでシーバスのバラシを軽減することができる。
ルアー交換がしやすい
当たり前のことだが、ルアーを交換するにはラインをたらし手元にルアーを持ってくる必要がある。しかしラインのたらしが足りずにルアーをうまく手元に持って来れなかった経験は誰でもしたことがあるはずだ。
そんな時本来のリールであれば反対の手でベールを上げ直し、再度たらしの量を調整する必要があるのだが、レバーブレーキ付きのリールはハンドルを逆回転させることができる。つまりわざわざベール上げなくてもハンドルを逆回転させるだけでラインを放出し最適なたらしの量に調整することができる。
また、ゴミなどがルアーにひっかかった場合にもルアーを手元まで持ってきてゴミを取り除く必要がある。
些細なメリットに聞こえてしまうが、ゴミの多い日などはこういった調整が簡単にできることで不要な苛立ちなども抑えることができる。
レバーブレーキがあればより細いPEラインやリーダーを使える
最初に説明したようにレバーブレーキはシーバスの走りを抑えることができる。つまりより細いPEラインやリーダーを使用することができることに繋がる。
ラインが細ければ飛距離は必然的にアップするし、風や流れの影響も受けにくいためルアーを予定のコースに沿ってリトリーブすることも容易になる。また、細いラインを使用できるのであればリールの番手を下げることができるので、タックル全体を軽くすることも可能だ。
スプールがワンタッチで外せる
通常のリールはラインが巻かれているスプールを外すためにドラグを何度も何度も回す必要がある。しかしレバーブレーキ付きのリールはワンタッチでスプールを外すことができる。
簡単に外せることでラインの交換が簡単にできることでメリットが生まれる。
例えば真冬など手がかじかむような日やラインが風になびいてしまうような爆風の日はラインシステムを現場で組み直すのが非常に大変だ。しかり変えのスプールにラインシステムを組んでいくつか用意しておけば、そんな状況でも簡単に新しいラインシステムに交換することができる。
また、FGノットなどを組むことにまだ慣れていないアングラーは、そういった現場でラインシステムを組み直している間に時合いが終わってしまうこともあるだろう。
もちろん替えのスプールを用意する必要があるが、室内などラインシステムを組みやすい場所でいくつかラインシステムを組んだスプールを用意しておけば現場でそういった作業時間を減らし釣りに集中することができる。
シーバスのノリを良くすることができる
先程も記載したがレバーブレーキ付きのリールはハンドルが逆回転する。その逆回転をうまく利用することで、シーバスがルアーにバイトした瞬間にルアーを口の中まで送り込むことができる。
シーバスの口の奥にしっかりとフッキングさせることができればエラ洗いなどしてもフックが外れることが少なくなりキャッチ率も向上しやすい。
レバーブレーキ付きのリールのデメリット
レバーブレーキを使いこなすには経験が必要
レバーブレーキに限った話ではないが、それまでになかった新しいシステムを使いこなすには経験が必要になってくる。
そのため使い始めはラインを放出しすぎてしまったり、ラインテンションを緩ませ過ぎてバラシてしまうことが多くなってしまうケースもある。そのためレバーブレーキを使いこなせるようになるまでは多少の経験は必要になる。
レバーブレーキのトリガーが邪魔に感じるアングラーも
レバーブレーキには従来のリールと違いトリガーがついている。このトリガー部分を調整することでレバーブレーキをオンにしたりオフにしたりすることができるのだが、すでに従来のリールに慣れてしまっているアングラーの中にはこの部分が邪魔に感じるアングラーも少なからずいる。
もちろん初めからまったく邪魔に感じないアングラーもいるし、慣れてしまえばそう言った煩わしさを感じることもなくなるが、慣れるまでに邪魔に感じてしまうアングラーがいることは確かだ。
レバーブレーキ付きのリールをシーバスゲームに導入するメリットとデメリット
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