釣果
サーフでのヒラメやマゴチの26の釣り方
サーフでのヒラメやマゴチの釣り方
以前にご紹介した「サーフでヒラメの釣れる12のポイント」に続き今回はサーフでのヒラメの釣り方をご紹介していく。
また、ヒラメはもちろん、マゴチなども同じ方法で釣ることが可能だ。
離岸流での釣り方
離岸流はサーフの中でも1,2位を争う名ポイント。逆方向に流れる潮にベイトが集まるのでヒラメはもちろんマゴチなども集まってくる。
離岸流の両端のカケアガリ
沖に出る流れによって離岸流がある場所は深く掘れている。そのため離岸流の両端にはカケアガリができている。
そのカケアガリに沿うようにベイトは移動するため両端にはヒラメがいる可能性は高い。
特に活性が高い時は両端の瀬の上までヒラメがいることがある
離岸流の中央
離岸流の中央にもヒラメがいる可能性がある。離岸流の中央になればなるほど深く掘れている。そのため離岸流の中央部分にもヒラメがいる可能性がある。
岸と垂直よりも斜めにルアーを通した方が釣れやすい
ルアーでヒラメはもちろんマゴチを狙う時にはもちろん、どんな魚を狙う時でも共通して言えるのがルアーを通す方向。魚の向いている方向に合わせてルアーを通すことで釣果は大きく変わってくる。そのため離岸流を攻める際は、岸と垂直にルアーを通すより斜めにキャストした方が釣れる可能性は高くなる。
離岸流の中央から投げるよりも移動しながら投げた方が釣れやすい
ヒラメは活性の高い個体ほど岸際にいる。特に活性が高い時は、波打ち際近くまで接岸することも少なくない。そのため離岸流の中央から、両端に投げ分けルアーを通すよりも離岸流を中心に左右に移動しながら投げ分ける釣り方の方が両端の足元近くにいるヒラメも拾うことができる。
小さな離岸流も見逃さない
離岸流と一言で言っても大きさや流れの強さは異なる。確かにサイズも大きく流れも強い離岸流にはヒラメがついている可能性が高いのは事実だ。しかし小さい離岸流にもヒラメはいる。
特に朝マズメはできるだけ効率よく攻めたいアングラーが多いため、大きな離岸流から優先的に攻める傾向にある。また、始めたばかりのアングラーにとっては小さな離岸流は水面の変化などが小さいため見つけにくい。そのため、ヒラメがいても誰も攻めていない可能性がある。
小さい離岸流だけを攻める釣り方はおすすめできないが、そう言った離岸流も見逃さずに攻めてみよう。
離岸流は必ずしもまっすぐ沖に出ているわけではない
離岸流は必ずしも岸と垂直に流れ出ている訳ではない。横からあたる潮によって左右に曲がっている可能性が高い。特に潮の流れのいい場所ほどまっすぐには流れ出ていない。
手前の水面だけで判断せず、沖の水面も確認し離岸流がどう流れているか、どこに曲がっているのかを必ず確認しよう。
一番多いケースとしてはブレイクの先から左右に曲がっていることが多い。
岩礁など根まわりの釣り方
根(岩)にもヒラメがついていることがある。正確には根に身を潜めている魚や根の近くを通って移動している魚を狙ったヒラメがいる。ここでは根まわりにいるヒラメの釣り方について紹介していく。
まずは根の上も必ずルアーを通そう
根の上にもヒラメはいる。そして上にいるヒラメほど活性が高くルアーにバイトしてくる可能性は高い。活性の高いヒラメから釣り上げていくことでその他のヒラメも釣りやすくなる。
根から離れた場所からルアーを通そう
根をタイトに攻めることでヒラメが釣れる可能性は高くなるがいきなり根をタイトに攻め根掛かりなどしてしまうと場を荒らしてしまうことになる。
まずは根から少し離れた場所から攻め、徐々に根の近くを通すようにすることで根のまわりにいるヒラメはもちろん、タイトについているヒラメも釣れる可能性が高くなる。
テキサスリグで攻めるのもあり
上記で説明したように根掛かりしてしまうとヒラメがスレてしまう可能性が高い。そのため根がきつい場所などはテキサスリグなどを使った釣り方でも問題ない。
ただしテキサスリグはフックがワームの中に隠れているためフッキングはいつもよりも力強くいれるようにしよう。
ルアーを通す方向を変えよう
ヒラメは根の裏側についていることが多い。そのため根の正面からではどうしても攻めにくい。
また、裏側以外にも横や正面にいることもある。
根の正面に立ちルアーを通すだけでなく、少し左右に離れ斜めからキャストすることで根の前後にもルアーを通すようにしよう。
根の奥からルアーを通そう
ヒラメは捕食する範囲が決まっている。そのため根にヒラメがついている場合、根のすぐそばにキャストしてしまうとヒラメに長くルアーを見せることができない。
できるだけ奥にルアーをキャストすることでルアーをできるだけ長く見せ捕食するチャンスを与えてあげよう。
根によって発生する離岸流は一級ポイント中の一級ポイント
何もない場所で発生する離岸流は潮の満ち引きや台風などの影響で大きく場所を移動することが多い。一方、潮の流れが根にあたることで発生する離岸流は、そう言った離岸流と違いいつもそこで発生している。また根だけはなく、このあと紹介していく消波ブロックや流れ込みなどによって発生する離岸流も基本的に同じ場所でいつも発生している。そのため、常にベイトが出入りしているだけでなく、他の離岸流よりも地形の変化が大きいことが多い。
そういった場所は普通の離岸流よりもヒラメがつく可能性が高いので忘れずにチェックしておこう。
カケアガリやブレイクの釣り方
地形の変化であるカケアガリやブレイクにはヒラメやマゴチなどの魚がついている可能性が非常に高いポイントだ。
また、ついていなくてもカケアガリ沿いを回遊してくる可能性が非常に高いので効率よく広範囲に探すことで釣果に大きく影響してくる。
ここではカケアガリやブレイクの5つの攻め方を紹介していく。
※ブレイクとは急激に落ち込んでいる場所のこと、カケアガリとはブレイクにある斜面のこと。本記事の中でカケアガリとブレイクが混在してしまっているが同じ場所を指していると思って読んでいただきたい。
垂直ではなく斜めに攻める
カケアガリはカケアガリに対して垂直にルアーを通すよりも斜めにルアーを通した方が効率がよい。斜めに通すことでより広範囲に攻められるだけではなく、魚にルアーを長く見せることが可能になる。
カケアガリやブレイクに沿ってトレースする
カケアガリやブレイクの上にルアーを通すだけよりもカケアガリに沿ってルアーを通すことで、カケアガリのボトム付近にいるヒラメやマゴチなどもバイトしてくる。
上でフォールさせる
カケアガリの上にルアーがきたらフォールさせるのも攻め方の1つだ。フォールさせることで動きに変化をつけられるだけでなく、バイトチャンスを与えることにもつながる。
カケアガリにルアーをぶつける
カケアガリにルアーをぶつけることでルアーにイレギュラーアクションがつきマゴチやヒラメの捕食スイッチを入れることが可能になる。
根掛かりするリスクもでてくるが、サーフでヒラメやマゴチを狙う場合には最も有効なアクション。
手前のブレイクから攻める
ブレイクは手前から(岸川から)第一ブレイク、第二ブレイク、第三ブレイクと数え、どのブレイクにもヒラメやマゴチがついている可能性がある。そのため基本は手間のブレイクから攻めていく。
いきなり一番奥のブレイクで釣れてしまった場合、手間のブレイクにいる魚に余計なプレッシャーを与えてしまうからだ。
最初に紹介した離岸流などを攻める際も基本的には手前から狙っていこう。
消波ブロック(テトラポット)の釣り方
消波ブロックと言っても主に2つの種類がある。岸際に並んでいる消波ブロックもあれば、すこし沖に並んでいる消波ブロックもある。どちらも流れや地形に変化ができやすいのでヒラメやマゴチがいる可能性は高い。特に沖に消波ブロックが並んでいる場所は、そういった光景が数キロも続いていることも少なくない。効率のよい釣り方で攻め、他のアングラーに差をつけたいところだ。
消波ブロックと消波ブロックの間
消波ブロックと消波ブロックの間は、消波ブロックに当たった流れが間に集まり強い流れが岸に向かって流れている。そのためその間は離岸流と流れが逆ではあるものの周辺よりも深く掘れており地形に変化ができている。
特にそういった間は離岸流よりも強い流れができているため、地形に急激な変化ができていることが多くヒラメがついている可能性も高い。正面から間を狙うだけでなく、左右からもキャストしてみよう。
消波ブロックの左右
消波ブロック同士が離れている場合でも消波ブロックの左右には流れの変化が起きている可能性は高い。また左右からの流れは消波ブロックの中央に集まることが多いため消波ブロックの中央から岸に向かって馬の背になっていることも多い。
干潮時は消波ブロックに近づけることも
上記で説明した様に岸から消波ブロックの中央に向かって馬の背になっていることがある。もちろん背に当たる部分は周辺よりも浅い。干潮時は背の上に乗って消波ブロックに近づくこともできるので消波ブロック沿いはもちろん、消波ブロックの左右を斜めにルアーを通す釣り方もできる。
流れ込みでの釣り方
河口を含め流れ込みは上流から流れてくるプランクトンなどを求め小魚が集まりやすい場所となる。また、冬は海水よりも温かい水が流れこんだり、夏は冷たい水が流れ込んだりするため、ベイトだけでなくヒラメやマゴチにとっても住みやすい環境となる。
ここではそんな流れ込みの釣り方について紹介していく。
流れの中心だけでなく、海水との境目もポイント
川からの流れ込みの中央にあたる部分にもヒラメやマゴチはいるが、流れ込んできた汽水域部分と海水域部分の境目にもヒラメやマゴチがよくつく。
特にヒラメはマゴチほど汽水域を好む訳ではないので水量の多い流れ込み付近ではこの境目にルアーを通すことでヒラメが釣れやすい。
流れ込みの先には離岸流が発生しやすい
川からの水の流れによって流れ込み周辺には離岸流が発生しやすい。特に比較的水量のある流れ込みはその流れと離岸流の流れの相乗効果で比較的大きなものになりやすい。一方水量のない流れ込みは離岸流が発生しない可能性がある。ただし、流れ込みがある以上そこはヒラメやマゴチの釣れやすいポイントにはなる。
また流れ込みの延長線上に必ずしも離岸流が発生するとは限らない。
特に水量の少ない流れ込みの場合、流れ込んでいる部分よりも右側または左側より離岸流が発生している可能性もあるので水面をよく確認しよう。
汽水が横に流されている可能性も
流れ込んだ汽水は必ずしも扇状に広がっているとは限らない。寄せてくる波や潮の流れによって横方向に流れている可能性もある。
特に汽水と海水が混ざり合っていない場合には潮目のように汽水と海水の境目を小魚が回遊している可能性も高い。そういった場合には流れ込みから沖だけを狙うのではなく、境目に沿ってルアーを通した方がヒラメやマゴチが釣れる可能性が高くなる
河口での釣り方
河口にはイナッコ(ボラの幼魚)や稚アユ(アユの幼魚)など様々な小魚が集まる。特にマゴチはヒラメと違い汽水域でも生活できるため河口の奥深くまで侵入していることが多い。ここでは河口でのヒラメやマゴチの釣り方を紹介していく。
満潮と干潮で流れる勢いが異なる
川の流れの最終地点である河口は潮の干満差の影響を受けやすい。そのため、満潮時には川の流れがゆるくなり、干潮時には川の流れが早くなる。また川によっては満潮時に一時的ではあるが逆流することもある。
基本は下げ潮狙い
河口を狙う際は基本下げ潮の際に狙う。満潮に近づくになるに釣れて河口の水位も上昇する。また、先程説明したように、干潮になるにつれて川の流れがゆるくなるため、遊泳力の弱い小魚は満潮近くに遡上していく。
しかし満潮から干潮になるにつれて川の流れが早くなり、遊泳力の弱い小魚は川の流れに逆らえず河口付近まで流されてくる。
そう言った小魚を狙って下げ潮にはヒラメが集まってくる
下げ潮の時は流芯を狙う
流芯とは川の流れの最も早い場所のこと。つまり流れによって川底が深くえぐれ深くなっている。
干潮になるにつれ河口内の水位も下がりはじめる。そのため小魚はできるだけ水深の深い流芯へ集まりやすい。つまり流芯付近には小魚が集まり密度が濃くなっている。そういった場所にはヒラメはもちろんマゴチが潜んでいる。
また、流芯に近づける河口では流芯の中央だけでなく「カケアガリやブレイクの釣り方」の「垂直ではなく斜めに攻める」で紹介したように斜めにルアーを通すことで流芯によってできるカケアガリを効率よく攻めることができる。
表層は濁っていてもボトム付近は濁っていない
淡水と海水では比重が違う。淡水(正確には真水)は海水よりも比重が軽く表層付近に溜まりやすいのに対して海水は淡水よりも比重が重いためボトム付近に溜まりやすい。
そのため、川の流れ込みによる濁りの場合、表層付近のみ濁りがあり、海底付近は濁っていないことが多い。
そう言った時はルアーをなるべく濁りの下になるよう、海底付近をトーレスするように泳がせることでヒラメから見つけてもらいやすくなり、バイトを得ることが可能となる。
濁っているのは左右のどちらかだけ
川の上流部で雨が降ると川は増水するとともに水流も増す。その流れに土砂が流されることで海が濁る。しかし濁っているのは流れ込み周辺と左右のどちらか一方だけのことが多い。
特に潮の流れが左右どちらから強く流れている場所などは潮の流れによって濁りが左右のどちらかに偏っていることが多い。そういった時は濁りのない方にエントリーすることでヒラメの釣果を伸ばすことができる。
また、風によっても海の流れが向きが決まる。特に横風が強い時は界面付近のみ風に押されて横に流れることが多い。上記でも説明したように川の流れ込みによる濁りの場合、濁りのあるのは表層だけの可能性があるので横風の強い時には濁りが左右のどちらかに流されていることが多い。
川による濁りができそうな時は釣行前に風向きなどもチェックしておくことで河口のどちらに入るか事前に検討するができる。
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