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エギングをするなら知っておくべきアオリイカの生態

アオリイカの生態を知ればエギングの釣果も変わる

エギングに限らずどんな釣りでも同じことが言えるが、狙っている魚種の生態を知らなければ多くの釣果を期待することはできない。
逆に言えば生態が分かれば攻め方やいる場所などが自然と見えてくる。

ここではエギングでアオリイカを狙うエギンガーのためにアオリイカの基本的な生態について紹介していく。

↓登場する釣り用語

3種類のアオリイカ

アオリイカにはアカイカ、シロイカ、クワイカの3種類がある。
アカイカは日本では沖縄から九州に多く生息しておりアオリイカの中でも最も大きく成長する。日本最大級のアカイカは5.64kg胴長59cmが鹿児島でエギングで釣られている。
シロイカはアカイカほど大きくならないが大きいものは3kg以上になる。国内の広い範囲で生息しておりエギングでのメインターゲットとなっている。
クワイカは大きくなっても500g程度にしかならない小型のアオリイカ。以前は沖縄よりも南にしか生息していないと思われていたが、現在は九州や四国などでも生息が確認されている。

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アオリイカは死んだ魚を食べない

アオリイカは生きている魚や甲殻類しか食べない。もちろん餓死寸前までに追い込まれると死んでいる魚を食べることもあるが基本的には食べない。
そのため、ケンサキイカやスルメイカなどは死んだ魚を餌に釣ることができるのに対してアオリイカはエギング以外では泳がせ釣りで狙う必要がある。

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目で餌を捕らえて捕食する

ルアーフィッシングのターゲットとなる魚は側線と呼ばれる器官を持っていることが多い。側線は水中の振動を感じる器官で、ベイトなどが泳ぐことによって発生する水中の振動を感知して位置などを判断することができる。

しかしアオリイカには魚のような側線がない。その代わり非常に視力が発達しており数十メートル先のからでも獲物を感知することができる。

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色の識別はできない

人間と違い、アオリイカは色を識別することができない。正確にはアオリイカの目には色を識別するための物質が確認できなかったそうだ。つまりアオリイカは色盲でモノクロの世界で生きていることになる。

ただし上記でも記載したように視力が良いだけなく視野も広く真後ろ以外のほぼ360度が見えている。また、アオリイカの目は斜め45度下を見やすい位置についていると言った特徴がある。

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アオリイカには体色変化の能力がある

アオリイカはヒラメ同様に体の色を変化させる能力がある。これは天敵から身を守るためだけでなく、ベイトである小魚に気づかれないように近づくためだと言われている。
そのため、磯などにいる時は岩などの色に近くなり、サーフや透明度の高い漁港内では透明であることが多い。

また、基本的に平常心の時は透明に近い色だが、オスのアオリイカがメスを奪いあう時など興奮状態になると赤黒なるなど状況によっても変化する。

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アオリイカの寿命はおおよそ1年

年魚であるアユと同様にアオリイカの寿命はおおよそ1年。おおよそと記載したのは個体差があるためだ。中には1年以上も生きる個体もいるが、長くても1年半程度だと言われている。
特に暖かい地域のアオリイカほど短命だと言われている。

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アオリイカは春と秋に産卵する

アオリイカの産卵のメインは春。早い個体は4月頃から産卵し梅雨の時期である6月頃にピークを迎え遅い個体は初夏の9月頃まで産卵する。そして産卵後にその生涯を終える。

ただし、地域によって水温が異なるため上記の時期にはズレが生じ暖かい地域ほど早く産卵時期を迎える。

また、春に産卵せず秋に産卵する個体もいる。アオリイカが意識的に行っていると思えないが、産卵時期をあえてずらすことで春に生まれたアオリイカが何らかの理由で全滅しても種を存続できるからだと言われている。

春にアオリイカをエギングで釣る方法

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秋に大型アオリイカをエギングで釣る方法

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産卵の目安は水温16度

冬が終わると気温の上昇とともに水温も上昇する。水温が16度ほどになると産卵するアオリイカを目にすることが多くなり、18度を超える日が続くとほとんどの個体が産卵しはじめる。
また、産卵は1度で終わらず個体差はあるものの数回産卵行動をする。

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青物と同様に回遊性がある

回遊魚と言えばブリやカンパチなどの青物が一般的に知られているが、アオリイカも回遊性がある生物だ。ただしこちらも個体差があり、シーバスなどと同じように特定の場所に居つき回遊しない個体も確認されている。

回遊性のあるアオリイカはエギを見慣れていないことからエギングで釣りやすく、居つきのアオリイカはエギを見慣れていることから釣れにくいとも言われている。
また、回遊範囲もアオリイカごとによって異なり大きく回遊する個体もいれば、回遊範囲が狭い個体もいる。

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水温変化を嫌う

アオリイカの適水温は25度以上と言われている。また、魚と違い体の大部分が水分でできていることから水温変化に敏感で大きく水温が変わることを嫌う。

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塩分濃度の変化も嫌う

上記と同様に塩分濃度の変化も嫌う。その証拠に雨が降るとアオリイカは釣れないと言われている。雨が降ることで表層やシャローエリアなどの塩分濃度は薄くなるため雨が降ると深場に移動してしまう。

しかし河口付近でも釣れることから単に真水を嫌うと言うよりも塩分濃度の変化が小さければアオリイカは真水が入る場所でも釣れることがある。

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暑さに強く寒さに弱い

アオリイカはパプアニューギニアなど赤道付近の国にも生息していることから暑さに強い。そのため水温が30度前後でも生息することができる。

一方、寒さには弱く、水温が15度を下回ると沖の深場に移動してしまう。そのため1年を通して安定的な釣果が望めるのは沖縄や九州の他に四国の一部の地域までが北限と言われている。しかし現在の地球温暖化の影響で北限は毎年北へと進んでいると推測される。

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きれいな水を好むアオリイカ

アオリイカは水のきれいな場所を好む。そのため磯や堤防などでは常に新鮮な海水が流れてくる潮通しの良い場所を好む。そのため、シーバスなどとは違い東京湾や大阪湾など潮の流れのない場所にいることは少ない。

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日中は沖の深場、夜は岸近くの浅場

アオリイカは非常に警戒心が高い。また、ある程度の大きさになっても青物などから捕食される可能性があるため日中は沖の深場にいることが多い。一方、夜になるとそう言った青物の活性は下がるため岸近くの浅場へとやってくる。

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大型は常にボトム付近にいることが多い

大型になるとさらに警戒心が増すため産卵などよほどの理由がない限り表層付近まで浮き上がってくることは少ない。エギングで大型のアオリイカを狙うので常にボトムを意識することが重要だと言われている。

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日本では北海道から沖縄まで広く生息している

暖かい地域を好むアオリイカは、沖縄はもちろん九州など暖かい地域に多く生息しているが、暖流にのって北海道南部までの生息が確認されている。そのため東北地方などでも暖かい時期はアオリイカをエギングで狙うことができる。
ただし、太平洋側は北から寒流である親潮(千島海流)が流れてきているため太平洋側の青森や岩手ではほぼ釣ることができない。また、宮城県などでも釣ることができるがその数は少ない。

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春は大型、秋は小型が多い

春は産卵するアオリイカが狙えるためショアからは大型が釣れやすい。また、秋は春に孵化した個体がエギを抱けるサイズまでに成長しているため小型が釣れやすくなる。ただし、先程も記載したように秋に産卵する個体もいるため秋でも大型を狙うことは可能だ。

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3週間で孵化する

春に海藻に産み付けられた卵は3週間前後で孵化する。孵化したアオリイカの赤ちゃんはプランクトンなどを捕食し成長する。
また、早く生まれた個体は秋に接岸してくるイワシなどを長い期間捕食できため大きく成長し、遅く生まれた個体は冬にベイトが抜けてしまうため大きくは成長しない。

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大きいほど捕食範囲が狭い

アオリイカは小さい時は警戒心よりも好奇心の方が高い。そのため離れた位置にエギが落ちても遠くから飛ぶように出てくる。一方、大きなアオリイカは警戒心が高いことや効率良くベイトを捕食するため近くを通るベイトに絞って捕食する傾向がある。そのため捕食範囲は比較的狭い。エギングで狙う場合などは大型のアオリイカがいるであろう藻や根の際をタイトに攻める必要がある。

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まずは触腕でベイトやエギを掴む

アオリイカには他の8本の足よりも長い2本の触腕を持っている。ベイトやエギに襲いかかる時まずはこの触腕で掴む。触腕で掴んだものを引き寄せその他の足でしっかりとホールドする。そしてカラストンビと呼ばれるカラスのくちばしに似た鋭い歯で獲物に噛みつき絶命させ、獲物が絶命した後にゆっくりと捕食する。

この獲物を絶命させる時に噛み付く際は、人間の首にあたる魚の頭の少し後ろにある急所に噛み付くことが多い。

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胴長の倍もあるベイトにも襲いかかる

アオリイカは基本的には体の半分程度のベイトをメインに捕食することが多いが、自分の倍近いベイトにも襲いかかることがある。
特に子イカの時は食欲旺盛で自分の体の1/3以上の量を1日のうちに捕食することも多い。
また、同じアオリイカ同士でも共食いすることさえある。

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大きくなるにつれて群れの数は減る

秋の子イカシーズンはある程度の数で群れを作っているのを目にする機会も多いが、大きくなるにつれて群れの数は減っていく。

↓登場する釣り用語

パンダマークは仲間への警戒信号

アオリイカのエンペラ部分に黒い斑点が出ている時は仲間へ警戒を促していると言われている。この通称パンダマークと言われる斑点が出ている時は近くに他のアオリイカがいる可能性が高いと言われている。

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オスは執念深く、メスは薄情

メスのアオリイカが先に釣れるとオスのアオリイカはアングラーの足元まで追いかけてくるのに対して、オスのアオリイカが先に釣れた場合、メスのアオリイカはすぐに姿を消してしまう。
エギングで釣る場合はどちらを先に釣るかを選べないことの方が多いが、メスから先に釣ることでその後オスが釣れる可能性が高くなる。

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オスとメスは模様で見分ける

オスは模様が線状であるのに対してメスは模様が点状。またオスの方が大きくなることから産卵期にペアでいる場合、大きい方がオスである可能性が高い。

アオリイカのオスとメスの見分け方(模様の違い)

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アオリイカのスミは変わり身の術

タコもイカ同様スミを吐くことで知られているが、タコのスミは脂分が少ないためサラサラしており水中では広範囲に広がりやすい。一方、アオリイカのスミは脂分が多いため水中では広がりにくい。
そのためタコのスミは忍者で言う所の煙玉のような役割を果たし、イカは変わり身の術のような役割を果すと言われている。

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アオリイカが好む海藻はアマモとホンダワラ

藻のそばを好むアオリイカも好みの海藻とそうでない海藻がある。主にホンダワラやアマモなど細長い海藻を好み、カジメなどはあまり好まない。

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2つの移動手段を持つアオリイカ

アオリイカには2つの移動手段がある。1つはヒレと呼ばれるエンペラを使い前後左右に自由に移動する。もう一つは漏斗と呼ばれる部分を使い前後のどちらかに高速で移動する。
普段は前者の方法で藻や根のそばに定位しており、天敵に襲われた場合や餌を捕まえる際に後者の方法を使う。

↓登場する釣り用語

地域によって呼び名が変わる

アオリイカは藻のそばにいることからモイカとも呼ばれている。他にもミズイカやバショウイカなどと呼ぶ地域もある。

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ヒラメには捕食もされるし捕食もする

アオリイカはマグロや青物に捕食される以外にもヒラメなどにも捕食されることが多いが、大きくなったアオリイカはソゲと呼ばれるような小さなヒラメも捕食する。

登場する釣り用語

  • サーフ・・・海岸のこと
  • 潮通し・・・海水の流れのこと。海水の流れがある所を「潮通しが良い」という
  • ボトム・・・湖沼、池、海、河川などの底のこと。
  • ショア・・・岸からの釣り
  • タイト・・・ぎりぎり。障害物をタイト(ぎりぎり)に攻めるなどと使う
  • アングラー・・・釣り人のこと